性能試験の杜撰さ
2007年の秋には、建材の性能試験に問題があったと指摘されました。今度は、航空機の座席の性能の試験の問題が指摘されました。

およそ、国土交通省が所管している性能などの検査や試験で、まともに行われているものはあるのでしょうか?民間の不正だけでなく、公的な機関でも、相当に杜撰なことが行われてきたようです。

国土交通省が担当しているのは、安全や安心にかかわる技術です。その技術は日進月歩。その進歩に、きちんと役所が追いついていて、しかるべき任務を果たしていたなら、このような問題が、あちらこちらで起こることはないと思います。

航空機の座席の性能検査データの改ざんは、03年頃には行われていることが確かで、90年代の半ばにさかのぼるともいわれています。耐震偽装でもそうでしたが、随分と長い間、放置されてしまったものです。役所は、ナメられてしまっているのだと思います。

何らかの不都合は、役所の前任者の責任に波及するということで、余程の問題にならない限り、有耶無耶にされてきたとしたら、問題です。むしろ、有耶無耶にするのが当然だという空気があるのだとしたら、深刻です。

単に、私企業の杜撰な体制や倫理性の欠如だとは言い切れない根深いものがあり、その源は、役所にあると思います。

ところで、この座席の性能試験のせいで、全日空の新しい座席の導入が遅れるそうです。国際線の長距離で、プレミアムエコノミー席がないというのは、苦しい……。幸い、私は、しばらく長距離国際線に乗る必要はないのですが、うちの家内が文句を言っています。ビジネスクラスに乗ること(アップグレードサービスだけど)もあるのですが、家内はプレミアムエコノミーが気に入っていました。

これまでの全日空のビジネスは、完全に水平になってくれないので、だったら、プレミアムエコノミーくらいのリクライニングの方が快適だと主張しています。実は、私もそう思っていて、アシアナ航空や大韓航空で、たまに古いタイプのビジネスクラスの座席に座ることがありますが、意外に快適です。もっとも、今度の全日空の新しいシートのことはわかりませんが……。

航空機の座席は、航空会社にとってとても大きなポイントだと思います。新型のシートの導入競争になってしまっているため、メーカーの検査が追いつかないのではないかと思います。この競争は、少々加熱してしまっているようですが、目新しさを競うのは、ほどほどにしなくてはいけないのかもしれません。逆に、もし、このようなモデルチェンジを続けるというのなら、それに適した検査制度を構築しなくてはいけないと思います。
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by gskay | 2010-02-15 13:13 | 安全と安心