別件
警察による関係者の事情聴取ということで、久しぶりに話題になりました。捜査の進展という位置付けのようです。しかし、本来の問題からは遠いという感想です。

私にとって一番身近なヒューザーについては、宅地建物取引業法違反プラス詐欺だそうです。これは、私には、直接的な関係はない問題です。

問題となっているのは、偽装を知りながら物件の引き渡しを行ったという件で、偽装があったことを伝えていない点が問題のようです。せめて、強度の数値が出るまで、引き渡しを止めていれば、巻き込まれる人が減っていたのにと思うと残念です。

とはいうものの、問題の藤沢の物件の引き渡しについては、「偽装」を伝えなかったということは問題ですが、「強度が低いこと」を伝えなかったということを問題にはできないような気がします。

この時点では、偽装で耐震強度が下がっているのか、上がっているのか確定していなかったはずです。偽装が行われ、数値が低く入力されている以上、強度は低いだろうと想像し、覚悟しておくことはできると思いますが、あの時点では強度の低下は確定していませんでした。

議論の中でのふざけた発言は許し難い発言ですが、それも、数値が出る前のこと。

いずれにせよ、最初の物件で数値がはっきりしたのは、11月17日。続けて、一連の物件について11月21日に数値が出て、発表されています。

数値の再計算の都合で、発表までのタイムラグがあったと、私は理解しています。また、ふざけた発言も、問題となっている引き渡しも、このタイムラグの仕業だと思います。

このタイムラグは、全くと言っていい程、想定されていなかったと思われます。ヒューザーに限らず、どこもかしこも対応がデタラメです。

もし、10月末の時点で、偽装イコール強度不足を意味するということなら、私たちにも教えて欲しかった。どっちみち、対応らしい対応がないまま、11月17日を迎えるなら、10月末の時点で、偽装について知らされていても良かったと思います。少しは、対策を講じられたかもしれません。(少なくとも、余計な買い物や出費は避けられた)

また、結局、発表の後も、対応らしい対応がない宙ぶらりんの時間を過ごしました。タイムラグは、単に再計算のためのタイムラグとなり、この期間に対応らしい対応は検討されていなかったのだと思います。

だったら、数値が出る以前でも、さっさと偽装を知らされていても良かったと思います。宙ぶらりんであることには変わりませんが、無駄な出費は避けられました。

あるいは、数値がわかっていても、対応がまだなら、対応を考えてから、満を持して発表してくれてもよかったのに。混乱に翻弄されました。

ここに、腹が立ちます。「知らせるかどうか」や、「対応するかどうか」についての判断には、同じか、それ以上の責任を負うべき人がいるのではないでしょうか?問題の引き渡しの件もその流れで考えるべきなのではないかと不愉快に感じています。

そこまで、踏み込んでくれると、私にとって、直接的な問題になります。

いずれにせよ、これだけで、一連の問題の真相の解明にはなっていないどころか、この「別件」でさえ、検討が不十分であると思います。また、違法性についての扱いも微妙だと思います。違法性については、総研の奈良の件も同様だと思います。

本人たちが、認めるなら別ですが、これで、しかるべき処分ができるのか心配です。発表されていない重要なポイントがあると思う事にします。

一方、木村建設については、会計の粉飾とのこと。 偽装や施工の欠陥ではありません。この事件との関係は了解不能です。

「会計」には、解釈や見解の相違のようなものが出やすい性質があるような気がします。ここしばらく、世の中が「粉飾」という言葉に敏感になっています。この「粉飾」の容疑が「言いがかり」でないと信じたいところです。会計は、デタラメにしやすいのと同じように、いくらでも「言いがかり」をつけられるもののような気がします。

また、元建築士は、名義貸し。これも、この問題とは別です。こちらは、刑罰が思いという事で、納得できないわけではありません。しかし、偽装を立件できないのを、物件の解体による証拠固めが不十分だからと報道では説明されていますが、図面や書類の問題ではなかったのかしら?

どれ一つとして、真相にせまっておらず、捜査が進展しているといえるのかどうか心配です。

また、みんなが、「言いがかり」の容疑や「別件」による捜査というものを常套手段として考え、慣れつつあるのも気がかりです。
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by gskay | 2006-04-17 13:18 | 真相 構図 処分