利益水増しの摘発
会計に関する粉飾は、解釈の問題をはらみ複雑になるのかと考えていました。解釈に幅ができるために、デタラメに見えるような会計が行われていたりする一方で、取り締まり側は、いくらでも「言いがかり」をつけることができると思い、捜査のあり方を心配しました。

しかし、その「言いがかり」への危惧は、この件に関しては不要であるような気がします。以下に引用した記事から、別の意図のようなものを納得できました。
木村建設、粉飾決算認める…利益数億円水増し(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060419-00000101-yom-soci)


 耐震強度偽装事件で、姉歯秀次・元1級建築士(48)が構造計算書を偽造した物件の半分以上を施工していた「木村建設」(熊本県八代市)が破産申し立て後、破産管財人の弁護士に対し、利益を数億円水増ししていた粉飾決算を認めていたことが18日わかった。

 未完成の建物工事の代金計上を偽るなどして、利益を水増ししていた粉飾の手口も明かしたという。

 木村建設の粉飾決算については、警視庁などの合同捜査本部が建設業法違反の疑いがあるとして、木村盛好社長(74)らから事情聴取するなど、月内の立件を目指して捜査を進めている。

 同社側は粉飾決算の結果、法人税を納めすぎたとして、税の還付を求める手続きを進めている。還付が実現すれば、債権者への配当に充てるという。

 関係者によると、木村建設幹部が破産管財人に対して粉飾決算を認めたのは、合同捜査本部が昨年12月に行った家宅捜索後。

 同社の決算報告書によると、2003年6月期の経常利益は約2500万円、税引き後利益は約1100万円。04年同期はそれぞれ約2億5900万円、約4800万円、05年同期は約2億6100万円、約6700万円で、大幅な伸びを示していた。しかし同社幹部は、これらの決算は利益を大幅に水増ししたものだったことを明らかにした。
(読売新聞) - 4月19日3時8分更新

水増しの経緯が明らかになり、それがいかに解釈しても許容範囲を超えているということであれば、当然、粉飾を咎められるべきだと思います。

それはそうと、「粉飾決算の結果、法人税を納めすぎたとして、税の還付を求める手続きを進めている」という点がポイントだと思います。単純な摘発ではないことがわかり、事態を了解しました。

木村建設の破綻については複雑なことが多く、破産管財人が活躍している様子が伝わって来ます。
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by gskay | 2006-04-19 10:04 | 真相 構図 処分