アパグループ
どこに行っても目につくアパホテルは、元は、マンションデベロッパーだったのですね。こんなことは、詳しい人には当たり前なのかもしれません。しかも、タワーマンションをあっちこっちに作れるようなりっぱな会社。

そこで、構造設計に疑惑がおこり、工事がストップしている物件があると報道されました。

工事がストップした物件の後始末については、問題なくできるだけの体力はあるものと思います。一代で築いた会社ではあるものの、ヒューザーとは、歴史も格も違うと思います。そもそも、2物件くらいなら、ヒューザーだって対応できたでしょうし。

しかし、今後、どこまで問題が拡大するのかが不透明のようで、まだ、全容は把握されていないようです。しかも、「信用」に関する風評は、充分に懸念しなくてはならないと思います。

「手口」については、「デタラメ答案」ではなく、「未完成答案」のようです。時間が足りず、おかしなところがあっても、そのまま出したとのこと。さすがに、白紙ではないようです。でも、それって……。

デタラメだろうが未完成だろうが、「合格は合格!」というレベルだったのが、これまででした。しかし、これからは、過去にさかのぼって、それでは済まされません。

せめて、建築基準法9条による取り締まりが機能していればよかったはずです。しかし、取り締まりのシステムが未整備であり、検査段階で見逃された挙げ句、取り締まりも皆無という状況。実際問題として、関係者にとっては、「まあ、いいか」という状況だったのだと思います。

民間検査機関を充実させる分、特定行政庁は取り締まりの機能を強化するというのが、もともとの理念だったはずですが、うまく働いていなかったのだと思います。それが、今回、動き出しつつあるのかもしれません。

アパグループの件は、5月11日の通達以前に発覚した問題であり、ドタバタがあると思います。全容を一刻も早く解明するための措置や、関係者への影響を最小限にするための措置が確立する以前です。うまく乗り切ってもらいたいと思います。

幸い、ヒューザーの時のような理不尽なことは起きていないようです。問題のない物件にまで火の粉が飛ぶような事態は避けて欲しいと思います。ヒューザーは、まともな物件まで売れなくなったり、計画中止に追い込まれ、破綻しました。分譲済みのまともな物件も、後ろ指をさされるような始末だという話です。根も葉もないことなのに。

巨大なアパグループでそのような事態が生じると、影響は、ヒューザーの比にはなりません。事態を早く解明し、しかるべき対応で乗り切ってもらいたいと思います。

ところで、タワーマンションを供給する程の会社なので、パニックになるとややこしいことになります。高さ60m以上の場合、基準が厳しい上に、大臣認定で、耐震だけでなく、免震、制震が行われているだろうと思われます。さすがに、問題はないと信じたいとところです。高さ60m以上であると、だいたい20階建て以上。それ以上と以下とを、ごちゃ混ぜにして考えてはいけないと思います。

ホームページで見た限り、アパグループも低価格路線のようです。仮住まいのマンションから自転車でフラフラ行ったところに、この会社のタワーマンションが建設中です。時期やロケーションが希望に沿わないので眼中にありませんでしたが、値段を見てうなりました。

「安かろう悪かろう」の風潮があり、加えて、この事態。でも、ここで理不尽な値段をつけて買い手の目をごまかすのではなく、負けずに頑張ってもらいたいと思います。

こんなことに巻き込まれず、ヒューザーが順調に成長していれば、アパグループのようになっていたのかなどと、ふと、想像します。ただ、商品管理に深刻な問題があったので、今となっては、問題物件を乱発することにならなくて良かったと考えるべきかもしれません。

で、他の会社の商品管理は?

今は、商品そのものではなく、問題がバレたときの対応ができるかどうかが基準になっているような気がします。おかしなことになってしまったと思います。
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by gskay | 2006-06-05 13:02 | 揺れる システム