小嶋社長
ヒューザーの社長の露出が増えて来ていて、苦笑せずにはいられないコメントをしています。悪者探しの一環なのかも知れません。しかし、メディアがいくらここに切り込んでくれても、われわれにとっての解決には、無意味だと思います。

社長は、建築に関しても、教養や品性についても、決して一流と評されるような人物ではないかもしれません。そうした、世間の評価は、当たっていると思います。彼の魅力は、そんなところにはありません。

この社長は、気合いでニッチを切り開いてきた経営者で、その点を評価すべきだと思います。ニッチに集まってきた人々の欲望を集めて吸い上げ、形にしてきた。それが、彼の業績であり、魅力です。

今回の事態を切り抜ければ、彼は、以前から主張していたマンションの革命をさらに進め、大立て者になるかもしれません。彼の主張が大きく取り上げられ、コストがガラス張りになれば、マンションの値段が大きく変わるかもしれません。むしろ、コスト下げの競争をしてきた会社が生き残り、殿様商売をしてきた大きな会社が淘汰されてしまうような気がします。あるいは、コスト下げをしてきた会社が、大きな会社に侵入し、大きな会社は変身して生き残るかもしれません。

彼が言うように、広さは重要な性能です。広さを犠牲にして、内装等で値段をあげるというマンション販売は、もうやめませんか?そんな選び方も愚かではありませんか?リフォームが簡単に行える時代です。豪華な設備を誰もが欲しているわけではありません。後付けは可能です。

さらに、このようなトラブルに対する供託金や保証機関を設置し、一つ一つの物件が平等に保証されるシステムを作る必要もあるかもしれません。そうすれば、「売り主の信用」などという、曖昧なものに余計な出費を強いられる心配もありません。

とはいえ、安全と構造に関する彼の態度は、完全に失敗です。一流の専門家ではなく、担当者でもないとはいえ、責任者として見落としていたのは事実ですから。軽卒だったと思います。しかし、彼の軽卒さより、「違法な設計」を「合法」にしてしまった仕組みの方が深刻です。彼は、手続きの上では合法な「違法建築」マンションを建てて来たのですから。
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by gskay | 2005-11-24 16:50 | 揺れる システム