偽証の影響
耐震強度偽装をした元建築士が、国会証人喚問での偽証で告発されました。偽装をしただけでも、影響が大きい問題であったのに、発覚後の発言で、さらに影響を拡大させてしまいました。

偽装だけだったら、ヒューザーは営業不能にはならなかったかも知れません。さすがに、木村建設のいきなりの倒産は避けらなかったかも知れませんが、ヒューザーについては、黒幕であるというバッシングが起きなければ、事情は変わっていたと思います。

マスコミの前で、彼が責任逃れのためのデタラメを語ったことで、事態が悪化しました。マスコミをデタラメで翻弄した彼は、ある意味で見事でした。しかも、国会での証言も、捜査によって偽証が明らかにされるまで、人々を欺き続けました。

あの大捜査は、このウソを見つけるためにあったのかもしれません。だとしたら、何と不経済なことでしょう。

偽装に偽証を重ねることで、ヒューザーは道連れにされたのではないかと思います。おかげで、私たちは、先の見えない状況に放り込まれました。彼に無関係なヒューザーの分譲済み物件まで巻き込まれ、風評に苦しんでいます。元に戻すのは難しいと思います。

偽装によって一次的に発生したマンションやホテルの関係者への影響に加え、偽証によってヒューザーにトドメを刺し、二次的に被害を拡大してしまいました。

マスコミは、この二次的被害の拡大に大きく関与していると思います。一部の政治家も同様ではないかと思います。そして、おおかたのネットの中の論者も。

「構図」が否定された今、たかが一人のデタラメな発言によって、なぜこのような暴走になってしまったのかを検証すべきではないかと思います。この暴走は、止めることができないものだったのでしょうか?

私の目の前にある厄介な問題は、偽装と偽証の二つデタラメによって生まれたものです。ただし、どちらも、関係者によって拡大しました。そして、影響が出る前に、関係者によって止めることができたかもしれない問題です。

偽装は、建築確認が正当に実施されていれば、違法建築が出来上がることはなかったはずです。もちろん、申請の前に元請け設計事務所や建築主が気付くチャンスもあったはずですが、建築確認で「合法」に化けてしまいました。

偽証によって、ヒューザーをはじめ、関連する業者がグルであるという「構図」が作られました。この「構図」は、マスコミやネット、それに政治の舞台で作られました。ヒューザーに経営体力があるか、補償のための保険に加入しているかという状況であれば良かったというのは、重大なポイントです。ただ、もしこの時、「構図」が誤っている可能性を、少しでも考慮していれば、狂騒による二次被害は小さくなっていたのではないかと思います。

人々の関心が薄れる中、私は、なぜこのような事態になってしまったのかを考え続けています。この問題は様々な重大な問題が複合しています。その一つ一つについて納得ができる答えを求めていきたいと考えています。
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by gskay | 2006-06-21 20:18 | 真相 構図 処分