東向島の建て替え最終案
7月30日には、他の物件でも動きがあったようです。引用の記事では、東向島が最終案に辿り着いたことを伝えています。すでに、いくつかの物件が、最終段階にあると伝えられています。

東向島は、HPを作ったり、『建築知識』誌に登場したり、積極的な活動をしていると思います。負担額についても、比較的シビアな検討をしているという印象を持っていました。伝えられている負担額の妥当性は何ともいえないものの、「負担割合の算出」の難しさは、最終的な建て替え決議の前に乗り越えなくてはならない問題だと思います。

asahi.com耐震偽装のGS東向島、建て替え最終案を提示



2006年07月30日20時54分
 耐震強度が偽装された東京都墨田区の分譲マンション「グランドステージ東向島」の建て替え最終案が、30日の住民集会で、住民代表からなる「建て替え検討委員会」から提示された。

 最終案では、全36世帯のうち1世帯が転出の意向を示したことから、部屋は従来案の92%より96%と広くなったが、1世帯あたりの負担額は、平均約2000万円となった。

 集会では住民から負担割合の算出方法について、購入時の販売価格に合わせて上下階で差が出る形にするか、面積の持ち分に基づく均等割りにするかなどで異論が出たという。

 委員会は、都市再生機構が作った素案(平均負担額約1800万円)をもとに、区などと検討を続けてきた。

この記事では、「1世帯が転出の意向」としています。そのような意向がマスコミに公にされたのは、これがはじめてかもしれないと思います。他にも同様のケースがあるかどうかは知りません。

この1世帯の動向が、建て替えを決議する上での影響は少ないと思います。建て替え決議は、5分の4の賛成によるからです。

建て替えに賛成しない場合、管理組合に買い取りを請求できるとのことです。その買い取りがどのように進むのか、そして買い取りの額がどのように決定されるのかが興味のあるところです。土地だけなのでしょうか?構造はゼロ?設備は?除却を考えると、マイナス?

国のスキームでは、大胆に「土地代だけで買い取り」と打ち出していますが、スムーズに進めば有効ですが、スキームから外れた個別の意向に対しては、難しい判断が必要になるような気がします。
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by gskay | 2006-08-02 09:50 | 公的対応