途中階までの除却
耐震偽装のヒューザー物件のうち、建て替え計画の具体化をうけて除却命令へとすすみつつあるのは、川崎市の物件です。しかし、すでに取り壊し中の物件があります。藤沢です。

藤沢の物件は、もっとも深刻な強度不足の物件とされていますが、すでに自治体による除却がスタートしています。11階のうちの5階以上の取り壊しが進められているそうです。この取り壊しは、安全確保が目的とのことで、4階以下を残して一旦終わるそうです。4階までなら危険ではないということのようです。

藤沢の物件の取り壊しは、建て替えのための準備として更地にするという工事ではありません。中途半端な措置ですが、安全確保の観点からすれば、合理的かもしれません。

建て替えへの流れを前提に考えると、やはり、川崎市の物件が一番早かったといえると思います。

藤沢の物件は、小嶋社長の詐欺容疑の舞台になった物件で、強度不足も深刻であるという点で、耐震偽装物件のシンボルのような存在です。しかし、同時に、ヒューザー所有の未売却の部屋が多く残っていたという点で特異な存在だと思います。

藤沢の物件では、ヒューザー所有があるために、管理組合の議事を進めるのも難しいのではないかと想像します。また、ヒューザーが起こしている訴訟でも、ヒューザー所有の区分と除却の費用などとのバランスを考え、市とは和解し、訴訟から除かれているという報道がありました。

どのように解決していくべきなのか、藤沢も、単純に国のスキームに従うのは難しいものと思われます。
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by gskay | 2006-08-11 11:37 | 公的対応