「丸投げ批判」批判
下請けに丸投げをする是非はともかく、丸投げの当事者は、自らが仕事をしていなくても、責任を負う事が求められると思います。

丸投げを止めて、現場レベルと直接契約することができれば、途中の業者が無くなるのでコストが下げられると思います。しかし、そうなると、直接契約した当事者が様々なリスクを負ってしまいます。リスクが集中しないようにするする工夫の一つが丸投げなのかもしれません。そう考えると丸投げを行うにしても、負うべき責任やリスクがあるということになると思います。

大きい会社が、受注した仕事を丸投げすることが問題視されているように思います。丸投げがさらに丸投げされ、その度に中間的なコストが発生し、現場に届くまでに額が少なくなってしまうと懸念されているように思います。途中の取り分のため、末端では、仕事をしても儲からず、モラルが低下したり、材料の品質を落としたりするという悪魔の誘いが生まれる素地になっているのではないかとされています。

私は、無駄な部分は排除すべきだと思いますが、丸投げのような仕組みを強迫的に非難する必要はないと思っています。機能的に丸投げが行われているなら、それは歓迎すべきだと思います。

元として受注した会社は、事業を行う上での信用と総合的な責任を負っているなら、必要な当事者だと思います。そういう責任を取るつもりがないのに関与しているとしたら問題だと思います。

丸投げを受けた会社は、仕事の配分や、より直接的に現場の材料や労働力を確保する仕事に責任を果たしているなら、必要な当事者だと思います。しかし、元として受注した会社と同じように再丸投げをするのであれば、無駄だと思います。

責任や役割が重複してしまって非効率になっているのが問題だと思います。結果として、無責任な体制となっていると思います。

丸投げなどせず、うまく事業を進めることができるのであれば理想的だと思います。しかし、事業を安定して確実に進めるために、信用や資金など総合的な責任をもつ会社が必要であったり、現場で、材料や労働力の確保に責任を負う会社が必要であったりと、責任を分担しているのではないかと想像します。

もし、責任を果たせないような仕組みしか構築できないのであれば、コストを上げるだけで無駄です。丸投げという仕組みは、メリットもあると思われるので、然るべき枠組みの中で行われるのであれば妥当なことではないかと思います。重複を避け、責任を明確にするとともに、確実に事業を行うための仕組みとして見直しが必要だと思います。

丸投げを悪習として非難するより、元として受注し、信用や資金を確保し全体を統括する役割と、現場で、材料や労働力を確保する役割などは、明確に分離し、かつ重複をさけるような仕組みを整備すべきだと思います。できれば法律で。
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by gskay | 2006-08-15 12:08 | 政治と役所と業界