自主退去?
23日の区の説明会の時から、その方針であろうと思っていました。

危険性という点でいったら、おそらく、もっと危険なマンションに住んでいる人が放置されているのだと思います。危険を根拠に「避難」させるのであれば、もっと危険なマンションにも対処しなくてはいけません。

もっと危険なマンションには、古い基準のマンションや、施工段階の欠陥マンションなどが該当すると思います。

横浜などは、使用禁止を出し、退去した住民を、災害による避難と同様の扱いをしていくようなニュアンスが報道からは伝わって来ますが、実行されるかどうかわかりません。その扱いは拙速だと思います。災害と同等の扱いをするなら、「危険」に対して平等に対処する方法として検討しなくてはならないと思います。当然、他の危険な建物も念頭に置かなくてはならないはずです。

あらゆる建物と比較して、ずば抜けてひどい状況なら、避難と同等の扱いは、妥当な処置だと思います。しかし、そうでなく、他にも似たような「安全基準を満たさない」物件があった場合、それに対しては、どう対処するのでしょうか?「危険」なものとして、今回同様の対処ができるのでしょうか?

「安全の確保」という見地から見れば、氷山の一角だけに対処しただけでは、充分とはいえないはずです。

法令が定める手続きが不適切であったから危険が生じている。その危険を除く措置を、例外的に実施するということかもしれません。

では、他の危険は放置していていいのでしょうか?

今回は、売り主が対処すべきところですが、売り主がごねるだけの理由があり、それに関する法律も不備。このため、話がすすまない。だから、超法規的に決着する必要があるのだろうとは考えています。売り主の瑕疵担保責任の範囲で解決するという大枠の中で、自主退去を前提とし、費用や受け皿の面で公的な配慮がなされていくのだと理解しています。

基準に沿わないものの、何もなければ平気な建物は他にもあるのではないでしょうか。それには、すぐに対処する必要はないかもしれません。しかし、「危険」な事情がわかったら、やはり、「なるべく早く」対処すべきではないでしょうか。しかし、費用の問題などがたちはだかります。そうした障害を排除し、「なるべく早く」という決断が遅れないような動機付けが必要だと思います。しかし、今回の流れが、そこまでを考えているかどうかはわかりません。必ずしも、「危険」や「安全」に関しての平等が保たれているとはいえないような気がします。

とはいえ、今後も続けられる「確認」や「検査」という業務は、建築物の安全確保の根幹で有り続けるでしょう。しかし、誤りはおこってしまう。その誤りによって生じた危険を取り除くにあたり、費用や受け皿が足かせにならないような仕組みだけはできるような気はします。

これは、本当の意味での「安全」とは違うような気がしますが。

とりあえず、報道されているような方向だとしたら、また、引っ越しです。
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by gskay | 2005-11-26 02:13 | 揺れる システム