”コマーシャル”
いいものを作って安く売っているだけではダメです。しっかりとした宣伝活動が必要です。宣伝活動は、良いイメージを作る為に必要ですが、同時に悪いイメージを極力避けることにも役立ちます。

大きい会社は、このノウハウを熟知しています。広告は巨大なビジネスです。巨大なだけでなく、様々な意味で強力です。

イーホームズの藤田社長が投げかけた波紋は、ネットを中心に広がっているようですが、既存のマスコミは冷淡です。

既存のマスコミの能力にも問題があるのかもしれませんが、そもそも、放送だって新聞だって、見方を変えれば、「番組付きの広告」、「記事付きの広告」を発信している会社です。広告ぬきはありえません。このため、スポンサーの意向を尊重するのは当然だし、その意向を代弁する広告会社に強い発言力があるのも自然だと思います。

どちらかといえば個人の自発的な発信が行われるネットの中と、既存のマスコミとが一致しないのは、スポンサーの存在を考えれば当然です。既存のマスコミは、偏りを避けることができない背景を持っています。

その一方で、ネットが、市井の見方や、世論を反映しているといえるかというと、それは微妙です。ほとんどの一般的な日本人は、テレビや新聞の言う事に疑いをもたず、自らの見方を発信しようという意識もないように思われます。むしろ、ネットの中の世論の方が一部の特殊なものではないかと思われます。

結局、既存のマスコミを中心としたシステムは、これからも、大きな影響力を持ち続けるのではないかと思います。今後、時々、覆されることもあるかも知れませんが、それも、従来の暴露本のインパクトをこえる事は難しいのではないかと思います。

大勢の日本人は、既存のマスコミに満足してしまっています。そして、既存のマスコミは、免許制度等の様々な規制により強力に保護された存在です。

さて、そのようなマスコミに囲まれている以上、事業を拡大しようとするなら、”コマーシャル”には充分な配慮が必要です。

そういう点でも、ヒューザーは失格でした。あの会社は、広告費等を抑えていました。このため、既存のマスコミや広告業界のメジャーに影響力を行使することができませんでした。

単に売り上げを考えるだけなら、ヒューザーの広告は充分だったと思います。しかし、今回見えて来たように、広告はそれ以上の、「保険」になるようです。つまり、ケチってはいけないということだと思います。

広告の「力」の正当性を問うのは愚かなことです。そういう「力」がある以上、使いこなせれば有利です。そうでなければ、不利になります。「力」に対抗できるようになるか、「力」を超越するような何かが登場するまでは仕方がないことです。

(追記)はじめは、「広告付きの番組」、「広告付きの記事」と書きましたが、書き改めました。自分で変更しておきながら、複雑な気分です。
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by gskay | 2006-10-21 14:20 | メディアの狂騒