住宅ローン債権を1割で引き取る話とリンク?
ヒューザーにとっては、とりあえず、それぞれの物件に、訳のわからない抵当がついていたりするのが、一番面倒になります。住宅ローンが組まれていれば、金融機関がつけているので、扱いは難しくないでしょう。しかし、現金で買った人が、いろいろなことに担保として使っていると、どうにもならなくなる可能性があります。それを、整理するのが目的の提案なのかもしれません。

現金購入者にとって、今日の利率を考えれば、6%は、結構いい投資になるような線を提示しているような気がします。

しかし、ローンを組んでいる人にとっては、危険な賭けのままです。この買い戻し契約を結んでも、ローンから完全に解放されるわけではありません。ヒューザーが破綻すれば、当然支払いが必要になります。そもそも、こんなローンの債務者が、新たなローンを組む事もできません。

が、ここで、「ローンを抱える所有者の債権について銀行に9割放棄してくれるよう、国交省から指導してもらいたい。残り1割は買い取る」という主張が実現すると、ヒューザーは、そのローンをチャラにできるわけです。こうすれば、恨みは買いません。

一方、そんな買い戻しは希望せず、建て直しを希望する人については、引き取った住宅ローンはそのままヒューザーの収入になったり、債権を担保に融資を受けたり、あるいはその債権を金融機関に売ることもできます。

ということで、瑕疵担保責任ついて、契約解除と返金という当たり前の選択肢は、出てこないままですが、これで、「とっとと出て行きたい人」も、「建て替えてほしい人」にも、対応できるプランが出そろったということになると思います。

おそらく、立地や住民の気質に差があるので、マンション毎で、ほとんどが「出て行きたい」派というマンションと、ほとんどが「建て替えて欲しい」派というマンションに分かれると思います。全マンションで同じ条件に同意しろというのは無理でしょうが、それぞれのマンション毎で同じ条件に揃えるのは難しい事ではないように思います。

ただ、鍵は、「ローンを抱える所有者の債権について銀行に9割放棄してくれるよう、国交省から指導してもらいたい。残り1割は買い取ると主張」が実現するかどうかだと思います。
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by gskay | 2005-11-27 18:51 | 損害と回復