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伊藤議員
頑張って下さい。

この事件に関与したばかりに、逆風にさらされていおられますが、頑張ってほしいと思います。

この事件は、建築基準法に適法であると証明書が出来て以降の部分は合法的なものです。その証明さえなければ、問題は起きませんでした。あるいは、その後の検査で異常が明らかになれば、分譲まで進むことはありませんでした。分譲以前なら、建築基準法に則って、ダメというのは簡単だったはず。しかし、その最後のチャンスを逸して、分譲。その結果、公的に適法と認められた違法建築が出来上がってしましました。

ようやく、お金の心配や、お世話になっている方々の心配ができるようになりました。

今、借りている住宅ローンは、適法な建物であり、資産として認めうるから担保にもなるということで、条件のいいローンが組めたのだと思います。違法建築で住宅ローンが組めるということはないように思います。なぜなら、違法建築は、除却したりする必要があり、担保にはなり得ないからです。つまり、あの建物は、公的に適法を認められたことで、はじめて、ローンの担保になったのです。

しかし、今回、違法であるということが公的に認められました。これで、公的に無価値になりました。もはや、担保にはなりません。

ということは、違法な建築確認で困っているのは、ヒューザーや住民だけでないのです。住宅ローンを引き受けてくれた金融機関も困っている訳です。

「建築確認」という手続きによって公的に認められた事業によって、いろいろな契約が結ばれました。分譲のための売買契約や、住宅ローンなど。

今回の手続きは、それを、公的に取り消すのです。「民民」の問題では、ありません。

今回のような公的な取り消しは、その影響を考えて行われるべきです。しかし、それが出来ないのは、法律が不備だからです。

今回の場合、違法だから、使用禁止ということで済まされる問題ではないのです。

もし、今後、同様の事件があったら、どうするのでしょう?売り主や、住民だけの問題ではありません。

今回の問題は、公的権威によってつくられた「不良債権」問題ともいえるのです。

今は、ヒューザーと住民にばかりスポットが当たっていますが、実は、金融機関も大変です。

今すぐに、法の整備が不適切であることを明らかにし、その対策をとらなくてはなりません。これは、行政だけでは無理です。そのために、立法府があるはずです。

伊藤議員を、非難するコメントを出しているマスコミは、「政治家と業者、それも建設関係」ということで、ステレオタイプに悪と決めつけているようです。しかし、本来、政治家の仕事は、法令の行き届かないところに目を配ることです。伊藤議員は、その任務に忠実であると思われます。

また、伊藤議員を、非難するコメントを出している政治家の方々は、不勉強であるか、自分のところに回ってこなかったから非難しているだけのような気がします。総理大臣や、国土交通大臣は、直ちに事の真相を理解して、行動しています。せめて、そうした動きの足をひっぱらないで欲しいと思います。
by gskay | 2005-11-27 19:46 | 政治と役所と業界