ヒューザーは破綻させなくてはいけない?
ヒューザーの破産申し立てを後押しするような雰囲気がありますが、私は、相変わらず、慎重な立場です。ここまで遅くなった以上、今さら、そのような行動をとるのは、中途半端ではないかと思います。

もし、ヒューザーが破綻してしまえば、住民の退去やマンションの解体の費用は、本来的に住民自身の負担になります。ヒューザーが存続すれば、ヒューザーへの立て替え払いとして請求するなり、損害賠償として請求するなりという方法が残されます。自分で立て替え払いをするにせよ、公的な資金により立て替え払いにするにせよ、いずれ、回収が可能になることを期待することができます。たしかにその可能性は低いかも知れませんが、その可能性を、この時期に、ゼロにするのはどうかと思います。

また、ヒューザーが無くなったとしても、住民が公的な資金を受けるハードルが低くなるわけでもありません。業者が破綻したから、公的な対応が必要ということが承認されるのであれば、逃げることを前提に悪事を企む業者を作ってしまいかねません。

また、目先のことを考えれば、資産をおさえた方がいいのかも知れませんが、瑕疵担保責任については優先順位が低いままで、不利です。

いずれにせよ、今更、将来の回収の可能性を潰していいのか疑問です。

瑕疵担保責任を果たす事ができなかった業者と住民との間の、民民の関係のこじれに、公的な対応が行われている中、本当に破産を申し立てるべきなのか、私には疑問のままです。すでに公的な対応の枠組みの中にいる以上、一層慎重になるべきだと思います。
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by gskay | 2006-01-14 23:57 | 損害と回復