対応の適切さ
安全性について、既存不適格とのバランスを考えるという観点が欠落していたと思います。そこに目をつぶったやり方では、結局、安全な街は、いつまで経ってもできないのではないかと思います。

また、災害における退去と、建築違反の使用禁止とを混同して考え始めたことが、パニックの始まりだったと思います。

さらに、除却によってしか解決できないと決めつけたことも問題だったと思います。もし、補修で対応するということを大前提にするなら、ヒステリックな展開は異なっていたと思います。

「違法建築=危険な建物=除却」という流れが、実態にも、工学的な理屈にも、法手続きにもそぐわない形で加速してしまいました。加速させたのは、国土交通省のドタバタと一部の自治体の拙速だったと思います。それに何より、マスコミ。

1年経っても、滅茶苦茶な対応への総括や反省はなされていないように思われます。

そうした大きな混乱の中、うちの自治体は冷静でした。国の方針を守ることには優等生ですが、既存不適格の問題も、災害との異同も、除却にいたる論理についても、世の中に流布する誤った言説を否定した上で、大局的な観点から対応を実施しているように思われます。

だから、この区を信頼し、比較的、楽観的に呑気に暮らしていられるのかも知れません。
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by gskay | 2006-11-24 11:31