登場人物の整理
=ヒューザー関連=
『小嶋社長/ヒューザー』
広いマンションを安く供給することを商売としてはじめて実現した人。広くて安いマンションというコンセプトに気付かなかったら、目立たない不動産屋さんのおじさんとしての生活をしていただろうと思う。ちょっと、無理したかも?

安く供給する為に、コストを見直すという当然の努力をしたのは正しい。しかし、そこに不正が入り込む余地があり、偽造計算の温床を作ってしまった。多分、偽造計算によるコストカットは、1棟あたり、最高に高く見積もっても1億円にならない。分譲したら、1戸あたり、300万円をはるかに下回る。おそらく、そのコストカットで、彼が手にした利益はごくわずかに過ぎないが、それに足をすくわれ、事業をたたまざるを得なくなる。「建築確認の無謬性」という錯覚に翻弄された人物のひとり。

偽造への関与がいわれているが、闇の中。その闇に、この人は関係ないかもしれないが、とにかく疑われている。そもそも、その闇自体が空っぽかもしれないが……。

経営を適切に行い、さっさと瑕疵担保責任を果たしていれば、きっと立場は違っていたと思う。今後、ヒューザーは住民への補償のためにのみ存続することになった。この社長が残れるかどうかはわからない。今後は、政界の闇に関わる人物や刑事訴追のターゲットということで世間の注目を浴びるのではないかと思うが、そこは、私にはあまり価値はない。

政治家との癒着を批判されるが、法の隙間の問題を、政治家に頼まなくて誰に頼むのか?資金も、どうやら政治資金として適法なものらしく、文句を言われる筋合いなのか疑問。

広くて安いマンションというコンセプトは、彼と切り離して世の中に広まってほしいと思う。

『うちのマンションに住んでいるヒューザー役員』
瑕疵担保責任を負いながら果たせない会社の役員と、瑕疵担保責任を請求する住民という相反する立場を一度に経験している希有な人物。個人的には、挨拶と、軽いジョークくらいしか話したことはないが、かなり冴えた人。その上、この貴重な体験。一番、この事態から多くを学んでいる人だと思う。

会社での立場など、詳しい事は知らない。変な責任を負わされず、何とかこの事態を乗り切れば、多分、この業界の大立て者になると思う。私に金銭的な余裕があれば、この人に投資したい。

=マンション関係=
『理事会・役員』
理性的でリーダーシップがあり楽天的な理事長を代表に、論理的で冷静な専門家から情熱的な実業家まで選りすぐり。そのまま会社を作ったらいいのではないかという組織。この人たちの能力や努力にはかなわない。私は、能力不足で出る幕はなさそう。一住民として、足を引っ張らないようにしているつもり。

『うちのマンションの住民』
みなルックスが良い。健康そうな体つきで、表情もはつらつとしている。ふるまいも発言も、冷静で余裕がある感じ。こんな状況にもかかわらず、雑談をすると、必ず、ジョークが出て、笑いで締めとなる。

=官公庁関係=
『区』
民間検査機関の見落としが原因とはいえ、このマンションを世に出した責任の一端を担う。そういう意味では、住民と対立する関係という一面がある。しかし、区には、違法建築の取り締まりという任務もある。今回は、取り締まりの任務に忠実に行動が行われている。はじめは、瑕疵担保責任の立替払いということでプランがスタートし、今は、国のスキームに沿って対策が行われている。その対策の主体。今後、解体、建て直しという道を歩む上で、ずっと、お世話にならなくてはならない。私にとっては、仮住まいの大家さん。

『都』
今は、少し遠いところにいる。必ずしも、自治体の足並が揃わない中、バランスが取れた見解を示していると思う。やりすぎてもいないし、足りなくもないと思う。

『国』
行政は、法令の隙間には対応できないし、誤った手続きの問題に対する責任を明言するわけにもいかないしと、態度が煮え切れていないようだが、法令の範囲内で最大限の提案をしてくれている。ただ、支援という位置づけについては、将来的に賠償へと変わっていく可能性のある問題で、とても微妙な関係にある。今後、国会で、様々な議決が行われ、態度が変化して来るような気がする。

『イーホームズ』
ここが、見落としをしなければ、問題は起きなかったと思う。しかし、ここだけでない事はよくわかった。イーホームズに責任を取らせればおしまいに出来る問題ではなさそうだ。

イーホームズは、公表に至る過程でパンドラの箱を開けてしまった。その箱を閉めないように努力しているような気がする。すべてが丸見えになった時の悲劇だけをパンドラの箱に残して、ふたを閉めてしまうという選択肢もあるはずだが、イーホームズの社長はそれをさせないように努力している。すべてが丸見えになると、大変なことになるかもしれないが、私は、今は、イーホームズのやり方を評価している。これまでの判断や主張の全てを妥当であるとは思わないが、問題意識は正しいと思う。

ただ、できれば、もっと大局的にみて、建築確認や検査の問題点について提言して欲しいと思う。その弱点に苦しめられているからこそ、よくわかる部分があると思う。ヒューザーとの責任論争より、将来のシステムの構築に力を注いで欲しい。

親類がイーホームズを高く評価していた。きっと、他に比べ、優れた部分が多かったのだと思う。しかし、それでも、随分と杜撰。ということは……。

いずれにせよ、この問題について立場も意見も違うし、責任を追及させてもらうつもりだが、内心、応援しています。将来、システムの再構築や管理に才能を発揮してくれるような気がしている。

=建築業者=
『木村建設』
逃げ足が早かった。債権の行使について検討中。

『設計会社』
会社名を書くと、物件がわかってしまうので書かない事にする(もう、みんなわかっているだろうが)。ここも、違法な設計をしてしまった張本人であり、責任を追及して行きます。

=その他=
『私』
行きがかり上、とある放送局の番組の取材を受けています。そのうち、テレビに出るかも。

『とある放送局の取材のひと』
「自分」の意見や見方を、「自分の意見や見方だ」と表明し、前面に出せばいいのに。とても、誠実で、面白い人たちです。あまり、この人たちの意見で番組ができているとはいえないようだが、これから頑張って欲しい。放送が、意図や思惑をもって何かに偏るのは感心できないが、「自分」というものを出すのは、誠実なことだと思う。「自分」の視点で、何かを探り当てたることこそ、ジャーナリストの役割。「自分」を消してしまっては、右から左へ情報をつなぐ道具であるか、中立不偏であるふりをする嘘つきの仕業になってしまうのでは?

あまり、「自分」の具体的な方針を教えてはくれないけど、編集の結果は、楽しみにしています。うちにはテレビはないけどね。

追記 06.01.19
修正しました。一文を削除しました。削除した部分は、他のマンション会社に対する良くない印象に与えるような内容で、不適切であると反省したからです。

なお、今後は、文法や誤字の問題などの小さな修正は、明記しませんが、大きな修正については、追記しておくことにします。
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by gskay | 2006-01-18 15:37 | 反省とまとめ