地方選挙と国政
地方選挙を、国政運営の指標とすることには無理があると思います。愛知と北九州の首長選挙の結果は、国政に決定的な結果を突きつける結果にはならなかったように思われます。

国政と同じ枠組みで与野党が競った選挙ですが、直接、国政の政治問題が扱われたわけではありません。政治問題は、それぞれの陣営が奮起するうえでの材料にはなったかもしれませんが、もっと大事な争点を個々の選挙が持っていたものと想像します。

選挙結果は、与党にとっても、野党にとっても、どうとでも解釈できるものであり、追及する側はどのような出口を考えているのでしょうか?

衆議院の勢力分布から見る限り、来年度予算までは、与党は安泰。野党の影響力は限定されます。ただし、与党が一枚岩だと言い切れない状況であり、そういう角度からみると、野党の努力が、無意味であるとは言えないと思います。

ところで、自民党が推薦する地方選挙の候補の中に、前国土交通省技監を見つけました。札幌市長選挙に出馬のようです。この候補について詳しいことを、私は知りません。おそらく、耐震偽装発覚当時の国土交通省のナンバー2の官僚で、技術的な事項を統括していた人物ということになると思います。

この候補も、参議院の比例区で自民党から公認されている佐藤信秋前次官同様、土木が専門のようです。佐藤前次官は道路局、前技監は河川局からの就任だったようです。

札幌も、耐震偽装騒動に巻き込まれた街です。この候補は、技術的な事項を統括する役職者として、問題に取り組んできたものと想像します。

市長選挙では、様々な問題を論じていかねばならない以上、耐震偽装への取り組みというような問題は、大した争点にはならないかもしれません。しかし、耐震偽装問題に巻き込まれた市の首長選挙に、耐震偽装当時の国土交通省技監が出馬するということは、二重に耐震偽装とのかかわりがあると、遠くからながめながら思いました。

今は、「第一次」と称されるようになりつつある耐震偽装問題に、どのように対処したのかを検証し、反省した上で市政に挑戦して欲しいと思います。

札幌のような多くの建物をかかえる大都市では、耐震問題などの建築の問題が、いつ起こってもおかしくないと思います。その問題に対処するのにふさわしい市長が当選し、取り組んで欲しいと期待しています。くれぐれも、国政の代理戦争にはならないで欲しいと思います。

(追記)
官製談合という厄介な社会問題が取り上げられている時期の立候補でもあり、大変なようです。政策よりも、そちらの方が、関心を集めてしまうようです。

また、前回は、再選挙だったとか。とにかく、大変な選挙のようです。
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by gskay | 2007-02-05 19:42 | 政治と役所と業界