売り主が大手の場合の対応
耐震偽装で、ヒューザーが破綻してしまったことを教訓に、「簡単につぶれないような大手の売り主から買っておけば、問題があっても平気。だから大きい会社から、買うべきだ!」という説があります。
大手だから安心とか、値段が高いから安心というのは幻想です。大手から購入しようが中小や新興の売り主から購入しようが、安い物件であろうが高い物件であろうが、「ババ抜きのババ」を引く可能性があることには変わりません。 また、耐震偽装は、見抜く事ができるというのも幻想です。費用のかかる再検査をしない限り耐震性能は評価できませんが、その評価も主観的に設定を変更できる余地が多いためにバラついてしまうものです。図面をみれば、一目瞭然だというのは暴論です。 つまり、問題を回避するための努力に、確実なものはありません。 そこで、問題発覚後の後始末を問題にして、大手のアドバンテージを探そうとしているようですが、大手なら問題発生後の対応が適切だというのも幻想ではないかと思います。
あるいは、
購入者が納得できるような解決の仕組みはなく、供給側に有利です。解決までに時間がかかれば、負担に耐えられなくなるのは、購入者ではないかと思います。 また、たとえ、購入者に有利な判決が出たとしても、誠実に迅速に業者が対応するとは限りません。 結局、不都合のツケは、購入者が背負うことになるようです。 安心できる確かなものは、何もありません。 マンションというのは、おそろしくリスクが高い買い物になってしまっています。 その原因は、関係者の役割分担や責任分担が明確でないまま放置されてきたからだと、私は考えています。逆にいえば、その欠点を解決すれば、安心してマンションを購入する事ができる仕組みができるということだと思います。
by gskay
| 2007-02-19 10:55
| 揺れる システム
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耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
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