刑事裁判の状況
最近は、第一次耐震偽装に関連した裁判についての報道は、さっぱりです。

元建築士が控訴しています。ヒューザーの小嶋社長は、口頭弁論が続いているようです。少し古い記事ですが、木村建設の木村社長については、引用の記事がありました。

耐震強度偽装: 木村元社長に懲役5年求刑 耐震偽装詐欺「良心ない」


2007年01月30日

 耐震強度偽装事件で、詐欺と建設業法違反(虚偽申請)罪に問われた木村建設(熊本県八代市、破産)の元社長木村盛好被告(74)の論告求刑公判が30日、東京地裁(角田正紀裁判長)で開かれ、検察側は懲役5年を求刑した。

 論告で検察側は「倒壊の恐れがある建物と知りながら、人命の危険を無視し、木村建設の資金繰りなどを優先させた。動機は利欲的で、良心のかけらもない。被害は極めて多額で回復の見込みは乏しく、反省も見られない」と指摘した。

 論告によると、木村被告は2005年11月、木村建設が施工したサンホテル奈良(奈良市)の耐震強度不足を知りながら告げず、オーナー側から工事代金の一部として2億2500万円をだまし取った。

元建築士を除けば、耐震偽装が起きて来た経緯に関する裁判ではありません。元建築士についても、罪として重かったのは、議員証言法違反と名義貸しでした。議員証言法違反は、「記憶」や「良心」の世界、「解釈」や「印象」を問題にしているので、争う余地があって控訴しているのだと思います。

木村社長については、当初、「建設業法違反(虚偽申請)」については認めているとされていました。税務などとの関連で、これは、木村建設にとって、“取り引き”のうちなのでしょう。それに対し、「詐欺」については否認しているということでしたが、現在もそうなのでしょうか?

詐欺については、前提となっている「倒壊の恐れ」の認識が、ホテルの引き渡しの時点であったかどうかという問題になると思います。公的な再検査の進行との関係について、前後関係を整理すると、詐欺と断定するのは苦しいのではないかと想像します。また、そもそも「倒壊の恐れ」というのは公表に至る過程で国土交通省が創造した概念のようで、罪を問う前提には、どうも……。

小嶋社長の裁判については、小太郎とカラスウリとという ひらりん さんのブログに報告があります。大変、参考になり、感謝します。

その報告をみると、藤田さんが問題にしている通りに展開しているような印象です。ここでも、検察は苦戦しているようです。

国土交通省やマスコミ、あるいは“世論”とか世間に義理立てするために、筋の悪い裁判をさせられている検察が気の毒になって来ます。
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by gskay | 2007-02-20 18:18 | 真相 構図 処分