連立与党
毎日新聞から、興味深い対照的な二つの記事が伝えられています。時間差はあるものの、連立与党のあり方が問題になるのかもしれません。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <赤城農相経費問題>野党側は領収書や明細書の公表要求


7月8日19時49分配信 毎日新聞

 主要7政党党首が8日午前、フジテレビ、NHK、テレビ朝日の討論番組にそろって出演した。赤城徳彦農相が関係する政治団体が活動実態がないにもかかわらず多額の経常経費を計上していたとされる問題について、野党側は領収書や明細書の公表を強く要求。民主党の小沢一郎代表は「事実ならば大変な問題。政治資金は透明性が大事であり、公表して説明する以外に方法はない」と述べた。
 安倍晋三首相(自民党総裁)は「赤城さんの(茨城県筑西市の)実家と水戸市の事務所の経費を合算することは問題ではない。多くの議員がやっていることで、悪いことではない」と指摘、改めて問題はないとの考えを示した。
 さらに、農相から聴取した結果として「05年は光熱水費で月800円、事務所費は月3万円、人件費は大体月5万円くらい」と、農相自身が7日の会見で明らかにしなかった具体的数字を挙げながら説明。そのうえで「付け替えは全くない。光熱水費月800円で辞めさせるのか」と野党の罷免要求を拒否した。
 公明党の太田昭宏代表は「私が(農相から)直接聞いた限りでは違法ではないとの判断を現在のところしている」と語った。
 これに対し、小沢氏は「首相が細かいことを説明する必要はない。やましいことがないと言うのなら、全部公表すればいい。説明できないと言うのでは納得できない」と追及。首相は「さらに説明が必要なら本人が堂々と説明すべきだ」と農相に詳細な説明を促したものの、一方では「民主党にも1年間で人件費だけで数千万という方がたくさんいる」と述べるなど、強気の姿勢を崩さなかった。【葛西大博、近藤大介】


Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <赤城農相>事務所費問題で釈明 「架空計上ではない」


7月8日3時4分配信 毎日新聞

 赤城徳彦農相(衆院茨城1区)が関係する政治団体「赤城徳彦後援会」が活動歴がないにもかかわらず多額の経常経費を計上していたとされる問題で、赤城農相は7日夕、農水省で記者会見し、「架空計上ではない」と説明した。これを受けて安倍晋三首相は同日、「農相はしっかり説明した」と擁護、野党からの農相辞任要求を「そういう問題ではない」と拒否した。ただ、野党は今後も農相の辞任を求めると同時に、首相の任命責任を追及する方針。久間章生前防衛相の辞任からわずか3日にして、参院選公示(12日)を直前にした安倍政権は新たに「政治とカネ」をめぐり不安要因を抱えこんだ。
 安倍首相は7日、農相の事務所費問題が一部で報道されると、自民党の中川秀直幹事長と電話で連絡を取り合い、農相の進退問題に発展させない方針を確認。栃木県内の遊説中、農相から電話で説明を受けた。同日夕、首相公邸前で記者団のインタビューに応じ、農相を擁護した。政治団体の不正経理疑惑で辞任した佐田玄一郎前行革担当相との比較については「(佐田氏のケースとは)違う」と明言、強気の姿勢を崩さなかった。
 ただ、与党内からは久間氏の辞任からまもない閣僚の不祥事に不満の声が相次いだ。公明党幹部は同日、毎日新聞の取材に「事実なら赤城氏も農相を辞めなければならない。与党として(農相を)守れるかどうか分からない」と強調した。
 一方、野党は、農相が事務所費疑惑のさなかで5月28日に自殺した松岡利勝前農相の後任として就任したばかりである点を重視、首相の任命責任を突く形で攻勢を強めている。民主党の小沢一郎代表は7日、名古屋市内で記者団に「松岡前農相が何も語らず自殺の道を選ばざるを得なかったが、後任の方も政治資金について全く説明ができない状況。これでは国民の皆さんの信頼を得ることはできない」と批判。同党の鳩山由紀夫幹事長は「自らの犯したことをしっかり反省するならば職を辞すべきだ」と農相辞任を要求。共産党の市田忠義書記局長も「(辞任した)佐田氏と同じ問題。首相は罷免すべきだ」と述べた。【竹島一登、山田夢留】

野党が攻勢に出て厳しい批判しているのは、当然の態度のような気がします。この二つの記事に違いはありません。また、与党でも、自民党では、選挙に向けての体制に不安があったり、内部に様々な意見がある政党なので、賛否が定まらない可能性はあると思います

ところが、与党でも、公明党の内部に意見の違いがあるということに、興味を感じました。毎日新聞だからできる報道なのかもしれません。署名記事で、二つの記事が異なる記者によることがわかります。

前の記事では、太田代表による擁護の発言を伝えています。若干、煮え切らないニュアンスもあるようですが。

後の記事は、前の記事よりも前に伝えられたものですが、「公明党幹部」が、太田代表の発言とは異なるニュアンスの発言をしています。

耐震偽装では、国土交通大臣が公明党からの大臣だったこともあって、私は、この党に関心を持っています。国土交通大臣が、官僚の暴走や隠蔽に対する歯止めの役割を果たしたのではないかと感じているからです。完璧な対応とはいえないかもしれませんが、官僚の判断をくつがえし、しかるべき方向性を打ち出したことを好意的に感じています。

政権与党の中での立場や、今後の政権の選択について、公明党が大きな転換点を迎えているのかもしれません。公明党にとっては、二つの大きな政党のいずれかを選択するという余地が残されているのかもしれません。公明党は、好む好まざるにかかわらず、とても重要な位置を占めているように思われます。
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by gskay | 2007-07-08 23:53 | 政治と役所と業界