第二党
単独で考えた時、国政における第一党は民主党です。

2003年の自由党合流以降、2003年衆議院総選挙、2004年参議院通常選挙、それに今回の参議院通常選挙。いずれも、政党別の得票を比例区で見てみれば、民主党が第一党です。2005年の郵政選挙は、微妙ですが、民主党は惨敗とされるものの得票を落としてはいません。

2003年以降、民主党が政権党になってもおかしくない状況が続いているにも関わらず、いまだに野党に甘んじています。

そのかわりに、自民党と公明党の二位三位連合が、一位の民主党に勝って、政権をとり与党となっています。

一位と、二位三位連合が、僅差を競っているというのが国政の現状です。

自民党は、第二党です。第二党なのに、選挙協力や連立内閣によって政権を巧みに維持しています。逆にいえば、政権維持に直接の影響が少ない参議院では、あまり気合いが入らなくても仕方がないのかもしれません。

ところで、自民党は、参議院の議員団が「参議院自民党」として、自民党内でも独自の地位を持っていた点がユニークです。衆院議員も参院議員も同じような集団となっている党が多いと思いますが、自民党だけは別でした。しかし、これは、55年体制で、政権党として君臨する上でのチェック機構としては有効でしたが、現在の制度と、現在の政界の状況、それに現在の自民党の体質になじむのかどうかは問題かもしれません。

今後、参議院自民党がどのように性格を変えるかわかりません。長く政権をとった政党ならではのユニークな仕組みとして残ることには意義があると思います。ただ、消滅の方向に進むことも仕方がないかもしれません。

また、選挙制度の関係で、参議院では派閥的な傾向が残っていました。しかし、今回の参議院選挙で、事実上、消滅したように思います。

衆議院では、小選挙区中心になったため、党に背くなどして公認を逃すと、選挙が大変なことになってしまいます。その結果、直接、党の意向を各議員が受ける仕組みになり、中選挙区時代の「派閥」は消滅しました。「派閥」同士が競いあって、自民党内の派閥間での「政権交代」が行われていたのは昔の話になっています。

今回、参議院でも、とりわけ比例区で、支援団体の推薦を前提とした候補がほとんど当選できず、かわって、党自身が選んだ知名度の高い候補が当選しています。これは、衆議院における小泉チルドレンと同じような存在となると思われ、派閥性を持たない自民党議員となっていくことと思われます。

選挙区では、派閥性の強い年長の議員の多くが落選てしまったことも、その流れの中に位置付けて考えることができるような気がします。理由は別だとは思いますが……。

小泉首相は、「自民党をぶっ壊す!」と叫びましたが、最初の参議院選挙は、自民党以外が弱すぎたこともあって、選挙は圧勝したものの、肝心の自民党は旧態依然でした。しかし、次の2004年、および今回の選挙で、確実に参議院でも旧態依然の自民党が一掃されたと思います。

政権をとることが前提の寄せ集めの大政党の時代をようやく卒業し、政権を争う政党に脱皮したと思います。

今後の連立および選挙協力次第で、政権を担う政党ではなく、ただの第二党になってしまう可能性は高いと思います。寄せ集めのままで転落するのとは違い、今回は、そのための準備が、かなり整っているように思われます。かつて、細川政権の成立で、自民党が野党になった時とは、全く異なった状況だと思います。
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by gskay | 2007-08-01 05:28 | 政治と役所と業界