拙速と迅速
問題の発覚後、競うかのように速やかな対応をした自治体では、退去勧告を飛び越えて、いきなり使用禁止命令が出ました。それにあわせて、支援の内容も発表されました。

そうした自治体の中で、ヒューザーの提訴に対しても、速やかに反応した自治体があり、その強い口調が報道で紹介されていました。

迅速な反応や対応は、歓迎すべきです。ただ、適切な分析に基づいていたのかが心配です。

使用禁止命令が出たときも、退去勧告を飛び越す理由は明確だったのでしょうか?
無償の住宅提供を掲げていましたが、その後はどうなったのでしょう?

そして何より、その迅速な対応で、退去は速やかに完了したのでしょうか?

国土交通省の発表資料をみると、他と比べて、必ずしも芳しくないような気がします。

国土交通省の資料には、タイムラグがあるので、現状を表しているとは限りませんが、迅速に取りかかった割には、失速気味のように見えます。

今回も、訴訟の中身を検討した上での発言や、問題を分析した上での本質を捉えた発言というよりは、世間の風評に影響された発言のような気がして心配です。あるいは、風評を意識した発言なのかもしれません。

私個人としては、あまりいい印象ではありません。

大きい声で、強い口調で極端な内容の発言をしたところで、「拙速」が「迅速」に化けたりはしないように思います。しかし、風評をあやつる効果は抜群なのかもしれません。
[PR]
by gskay | 2006-02-04 17:45 | 公的対応