私有財産としての土地
土地は分割される傾向にあるのではないかと思います。土地がひとつにまとめられる機会より、分割される機会の方が多いような気がします。

土地は高価な私有財産です。高価なだけに、「自分の土地」を持ちたいという願いが生まれるのだと思います。多くの人がそう願うために、相続などの様々な機会に分割が進むのではないかと思います。

土地の分割は、都市では土地活用の点でプラスになることは少ないように思われます。私有地に関する権利が強く保障されている我が国では、都市の再開発などの障害になりがちです。しばしば、公共性とぶつかってしまいます。

ところで、現在の土地の仕組みは、分筆や合筆が容易です。諸費用がかかるものの、土地の価値に比べればわずかです。分筆に費用がかからないことが、土地の分割を加速しているのではないかと想像します。

たとえ、土地の活用の点で不利になるとしても、分筆して「自分の土地」にすることにメリットを感じることができるのだと思います。

分筆しない方が有利であったり、合筆の方が有利な仕組みが、少なくとも都市においてあったとしたら、事情は変わるのではないかと思います。

猫の額と揶揄される土地に、ウサギ小屋と呼ばれる一軒家を建てることに、充分な魅力があるからこそ、そのような家屋が建ち並んでしまうのだと思います。しかし、それは、都市においては、公共的な土地活用の障害です。

土地を私有財産として持つことについて、少なくとも都市においては、見直しが必要ではないかと思います。私有財産を尊重することは大切なので、その権利を保障しつつ、公共性を確保する仕組みを工夫しなくてはいけません。

我が国は、その工夫を長らく怠ってきたのではないかと思います。

区分所有や権利の証券化などを、もっと魅力あるものにすることで、不毛な分割を避けることが必要ではないかと思います。
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by gskay | 2007-09-26 10:55 | いろいろ