建築基準法改正の目的?
建築基準法の改正が建築業界を混乱させているようです。我が国の経済における建築の比重を考えると、この影響は甚大なものになるようです。実際の災害がおこってしまうことに比べれば、この程度の影響を問題視すべきではないのかもしれませんが……。

考えようによっては、建物がなければ、災害があっても建物への被害はありません。建物を建てさえしなければ、建築の過程での不正も起こりません。災害での建物への被害を減らし、建築の過程での不正を減らすには、とても効果的な法改正です。

しかし、これは、間違いです。失政というのは、こういうことを言うのだと思います。

内容をみれば、申請や審査を「厳格」にするという建前は、煩雑さや重複にすり替えられてしまいました。

コンピューター化への取り組みは、ほとんど考慮されていないのではないかと思われます。

新しく開発された先端技術の導入についても、全く前向きではありません。

ひょっとしたら、新しい建物を建てさせないという画期的な目的をもった政策なのかもしれません。スクラップ・アンド・ビルドに依存した仕組みを抜本的に見直した大胆な方針なのかもしれません。

新しい建物を建てることを困難にしてしまえば、既存の建物を壊して建て直すことはできません。新築できない以上、無理矢理にでも古い建物を長く使わなくてはならなくなります。これで、建物の寿命を一気に延ばすことができます。また、建築関係者の数も減らし、経済が建築に依存する程度を減らすことができます。

そのような目的だったとしたら、本当に大胆です。

すこし、エコかな?

性能が劣ることについては、「既存不適格」ということで放っておけばよいことです。下手に性能をチェックして低い性能が確認されてしまうと大変なことになることは、耐震偽装を通じて、みんなが知っていることです。

既得権益が縮小しない方向に進むのが普通だと思っていました。しかし、これは、既得権益を根刮ぎ破壊してしまうような政策です。

失政でないとしたら、革命的なすごい政策だと思います。
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by gskay | 2007-09-29 23:37 | 揺れる システム