被告に同情?
私も当初、似たようなことを考えました。
少し、ブログ主さんの主旨には反しますが、このブログの「Windowsのバグ」というたとえは、大臣認定プログラムの脆弱性にふさわしいと思います。 その脆弱性を放置して大臣認定してしまいました。その脆弱性をかえりみることもなく、検査手順も決められていました。ちなみに、その脆弱性は、汎用性の確保という名目で、もともとあった安全確保のための制限を、わざわざ取り払ったことによって発生しているために、ややこしい。二重三重にいい加減な制度だったのです。しかも、それに公的権威があった。 Windowsを設計をした人の責任を問わず、それを用いた結果は、それを用いた人が責任を負うべきだということは、その通りだと思います。もし不都合で損害が生じたら、その人の責任で、バグをつくってしまった人やマイクロソフトに賠償を請求すればいい。 罪とは別だというのは、そういう点からも言えます。 ところが、公的権威があるため、手続きについて違法性が明確ではありません。むしろ、公的権威があったばかりに、責任を追究できない仕組みになっているように思います。 そこは、あまり注目されていない点のようです。私は、公的権威を尊重するなら、一種の既存不適格として取り扱うことが、出口になりえたのではないかと考えています。 さらに、大臣認定のような制度では、民事にとどまらず、刑事の観点からも問題を問える仕組みの強化が必要ではないかと思います。 また、販売企業の責任を問うのは当然ですが、建築に関わる業者には、施工にも、設計にも、監理にも、検査にも、それぞれの責任があるので、その関係者の責任は問われると考えています。(ちなみに、今、所有している私たちにも、果たすべき責任があります) しかし、元建築士は、所詮、設計事務所の下請けにすぎなかったことを考えると、責任ある立場ではなかったのではないかと考えています。この事件が発覚するまで、構造設計は、部分的な仕事にすぎないとみなされていました。無資格者でも下請けができたような仕組みだったのですから。彼が下請けにすぎなかったという観点からみれば、責任は設計事務所の全体をまとめた建築士にあります。 また、検査機関は、問題に気付くべきでした。ただ、公的な取り決めは、それを要求していなかった! 施工の段階でも、ストップできたかも。しかし、公的権威のもとで適法に手続きされていることに疑問を感じろというのは無理ではないでしょうか? 販売会社である建築主は、違法建築について大きな責任を負うのは当然かもしれませんが、他の関係者もやるべきことがあったはず。でも、それが妨げられてしまう構造があった。 あいにく、そういうことは問題にはならないようです。 ちなみに、この刑事裁判は、あくまで、国会でのウソが中心だったと思います。 これは、トカゲの尻尾切りというより、別件に近いと思います。裁判自体に文句はありません。しかし、社会的な処罰感情とやらが騒いだ点については、「別件」ではないかと思っています。 無限の責任を彼に背負わせて、肝心なことから目を背けているように思います。
by gskay
| 2007-11-08 04:36
| 真相 構図 処分
|
耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
以前の記事 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 うちの部屋 検索 カテゴリ その他のジャンル ファン 記事ランキング ブログジャンル 画像一覧 |
ファン申請 |
||