元建築士の上告
元建築士が最高裁に上告したそうです。

地裁、高裁と異なり、最高裁では法律解釈が中心になり、高裁の判決に憲法違反や解釈の誤りがあるかや、判例に反するかどうかが判断されることになり、そうでなければ、「上告理由に当たらない」ということで棄却されるそうです。

もともと、事実認定については、被告側も認めていることなので、量刑の妥当性だけが問題になっているのだと思われます。

関連する罪をひきあいに出して量刑してよいかどうかや、異なる事件の抱き合わせによって刑罰を厳しくして良いかが問題だということで上告しているのかもしれません。

議員証言法違反自体が重大であり、調査に大きな混乱を与えたことだけを重視して、余計なことを判決に加えていなければ、上告は棄却される可能性が高いのではないかと感じます。しかし、今回の裁判は、耐震偽装が許しがたいという別の問題をひきあいに出して量刑の妥当性を主張しているので、そういう主張の妥当性までが問われるとなると、確実に上告が棄却されるとはいえないように思います。

世の中には、しばしば、「これは、別件では?」と疑われるような警察や検察の捜査や、刑事裁判があります。そうした捜査や裁判の妥当性を問う問題と位置付けるなら、最高裁判所が判断を示す可能性もあると思います。

「別件」ということについて、法令の解釈の仕方が示される可能性もあります。

また、多数意見とは別に、個別意見が加わることもあり、決して無謀な上告ではないと思います。

その内容は、必ずしも的確に報道されているとは言えないと思います。上告というのは、法解釈の根本に疑義を表明する行為です。どこが疑義の対象なのかという点が明らかになるような報道が必要だと思います。
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by gskay | 2007-11-14 06:22 | 真相 構図 処分