鵜呑みは危険
自治体によっては、スタッフの研修のレベルから見直しを行おうとしています。逆にいえば、そんなレベルも確保されてはいないわけです。

今回、「非姉歯」として問題になっている件については、構造設計の担当者が猛抗議をしているようです。その猛抗議に対し、「責任逃れ」であるとか、「往生際が悪い」などいう非難が寄せられているようですが、もう少し待って、冷静に判断した方が良いのではないかと思います。

なぜなら、自治体の再検査の能力も、判断の能力も、大して当てには出来ないからです。間違っているのは、再計算の方かも知れません。

そんな自治体の発表を鵜呑みにはできません。

ところで、詳細があまり報道されていない熊本の件が気になります。Qu/Qunが0.5を切っているというではないですか!しかも、偽装なしに。

しかし、

「1以上」の再計算結果提出=「強度不足」指摘の建築士−熊本


木村建設(熊本県八代市、破産)が熊本県内で施工した6物件について耐震強度不足が指摘された問題で、うち3件の構造計算をした熊本市の建築士は10日、新たに計算し直した同市九品寺のマンションの構造計算書を市建築指導課に提出した。
 計算書によると、強度は基準値(1.0以上)をクリアする1.0から1.25。「強度不足」指摘の根拠となった県建築士事務所協会の計算では、最低値が0.43だった。 
(時事通信) - 2月10日13時1分更新 


また、

熊本・耐震問題 建築士ら偽装否定 県聴取に「計算方法が違う」


 熊本県内で木村建設(同県八代市、破産)が施工したマンションなど六件の耐震強度不足が指摘された問題で、同県と八代市は九日、建築確認をした計四物件について、構造計算をした建築士や設計者を呼んで聞き取り調査をした。県側の指摘に対し、全員が偽装や強度不足を否定。県は十七日をめどに聴取内容を精査し、対応を決める方針。

 強度不足が指摘された六件のうち残る二件については、建築確認をした熊本市が聴取を終え、再計算を指示している。

 県の聴取を受けたのは同県西合志町、宇土市、大津町のマンション計三件と八代市のビジネスホテル一件の構造計算などをした七事務所の計九人。昨年十二月から県側が専門機関に委託して実施した耐震強度の再計算では、いずれも建築基準法に定めた基準値(一・〇)を下回っていた。

 県は、建築士らに対し、重量の決め方や壁の強度についての考え方などを聞いた。一方、建築士らは、取材に対し「県側と計算方法が違う」などと反論、強度不足を否定した。

 三件を手掛けた熊本市の設計事務所長は報道陣に対し「構造計算はソフトや設計者の考え方で違う数値が出ることもある。技術には絶対の自信を持っている」と主張。県が一方的に発表したとして担当課に強く抗議した。

 強度が〇・四五と指摘された物件の建築士は「県側の計算は壁の強度計算に見落としがある」とし、強度〇・六八とされた建築士は「計算方法について文書で反論したい」と報道陣に語った。

 県は食い違う点を検証して強度を確定させた上で、再計算を求めるなどの対応を決める。
(西日本新聞) - 2月10日2時24分更新


もし、「再計算」が信頼できるものであったならば、こんな議論は発生しないのだろうと思います。
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by gskay | 2006-02-11 13:45 | 安全と安心