退去勧告へのみちのり
11月17日
区とヒューザーから、連絡をうける。計算結果がでていないので、グレーであった。
翌日から、職場で人気者になる。

11月20日
このブログをたてる。はじめての住民の集会があり、住民のレベルの高さにびっくりする。と、同時に、ヒューザーの人がいたことにもっとびっくりする。そして、気の毒に思う。

11月21日
強度の計算結果公表。ヒューザーからの説明会。ヒューザーが瑕疵担保責任を果たせばいいとしか思わなかった。

11月22日
木村建設不渡り。いまだ、事件のからくりに気付かず。今から考えると、騙しやすかっただろうと思って、ブルー。

11月23日
区からの説明会。何も具体的なスケジュールはなかったが、法令の不備についての説明がよくわかったので、勉強になって面白かった。
「建築確認が誤ると言う事態が想定されていない事(合法的な「違法」建築マンションの出現)」、「建築基準法では退去する住民には何も支援できない」と言う2点が浮き彫りになる。
住民の集会では、建て替えが総意となり、ヒューザーの提案と合致。てっきり、後は、実務レベルの話になるのかと思った。

その後、世の中は、「的外れな悪者探し」や「気の毒な住民」、「身勝手な住民」という報道に踊らされる。このブログは、数少ない非「ヒューザー陰謀説」ブログとして、世の中の注目をあびることなく、ヒューザーの発言の意味等を考察して、鬱憤をまぎらわす。

その中で、金融の関わりが無視できないことと、建築確認は間違えないと言う前提が信用の源になっているということに気付く。

11月28日
ヒューザーから「106%」の提案。違法マンションの物件数が増加し、建て替え対応が不可能になったとの通告。ヒューザーとの溝ができる。安全に対する漠然とした不安と開き直りから、「ヒューザー物件から引っ越しません宣言」を出す。これが、きっかけで、ブログが注目を浴びるようになる。

11月29日
国会参考人招致。皆が小嶋社長の品行の悪さを批判する中、イーホームズに怒る。偽造した本人やヒューザーにも感じなかった怒りがこみ上げて来る。建築基準法によって安全な建物しか建たないという前提を、全否定される。マンションを失う事より、世の中の建物の安全が信用できなくなったことに衝撃を受ける。その上、プロとして心がまえがなっていないと、八つ当たりをする。それでなくても、当直で、疲労がたまっていたので、爆発。検査というウイークポイントを攻撃する「思惑」も直視せよというコメントを頂く。

11月30日
被害の拡大にあわせ、国の対策が具体的になってくる。少し冷静になって、やるべきことを考える。法令が想定していないなら、国や自治体と我々自身がゼロから作り上げればいいという当たり前のことに気付く。あっさり、「引っ越しません宣言」撤回。ダダをこねていてはいけないと反省すると同時に、自分自身がかなり恵まれているということを今さら自覚する。

12月3日
国の方針や、他の自治体の対応が出るなか、遅れて区の説明会。この区は、あくまで、売り主の瑕疵担保責任という枠組みの中で、退去、解体までの道筋を考えている。その考え方は、「建築確認の誤り」というこの事件の本質には、あえて触れず、従来の枠組みで、行政が一歩積極的に対応するという姿勢のように思われた。この区が、まじめに違法建築に取り組もうとしていると感じた。結局、ここの住民は、一回も荒れず。

表面的な議論でなしくずしに進む公的支援への違和感を感じつつ、この区の対応に従おうという気持ちで今日を迎える。

妙に冷静というコメントを頂戴しています。典型的とか平均的と思われる住民からは、ずれていると思います。でも、もともと、みんな千差万別。ひとりも典型的だったり、平均的だったりはしません。無理矢理、ステレオタイプに押し込めようとする姿勢に批判的でした。そんな報道には違和感を感じて来ましたが、最近、お話をする人たちは、これまでと人種が違ってきています。でも、この人種が発するメッセージは、受け手には届かないのかなと思うと悲しくなります。

これから、実際の退去と、建て直しです。建て直しは、もっと複雑でしょう。そして、賠償も請求しなくてはいけません。
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by gskay | 2005-12-05 13:16 | 反省とまとめ