事務所費問題
何度も繰り返される事務所費問題は、何が重大なのか、私には今イチわかりません。政治家が不正に私腹を肥やしているいるのであれば、その直接的な証拠で追及するべきだと思います。

不正を隠そうという意図を会計から見抜くという姿勢は大切だと思いますが、この「事務所費」というのは陳腐な言いがかりのようなものになりつつあるのではないかと懸念します。

「事務所としての実態」という言葉が常套句で用いられていますが、そもそも、事務所という発想と、今日の政治活動の間に乖離があるように思います。

携帯電話をもって政治家も秘書も飛び回ります。インターネット環境の充実で、広報をするにも情報をあつめるにも分析するにもネットは不可欠ですが、逆に、ネットさえあれば、どこでも仕事ができます。会議なども、貸し会議室などが用いられるのではないかと思います。

いまや、事務所には、登録するための届け出住所という意味しかないのではないかと思います。

「事務所費」という名称から、家賃などの費用と直感的には感じますが、「その他」とされる費用があるのが曲者ではあります。

しかし、そもそも、「事務所費」という名称や項目が、政治活動の実態にあわなくなっているのではないかと思います。

不正の追及の面からも意義が低下し、政治活動の実態から乖離していることを考えると、「事務所費」という項目を見直した方が、政治に必要な費用の実態をより明らかにできると思います。また、不正の追及についても、より有効になるように思います。

ところで、「事務所費問題」と、農水大臣のポストは、まるで不可分のようですが、これは、どういうことなのでしょうか?

『日本の食と農 危機の本質』( 神門 善久著 NTT出版 2006)には、農地をめぐる政治システムの分析をしている部分がありました。国と地方の政治のうち、とりわけ地方政治の問題点を指摘しています。

農政には複雑で巨大な利害が、直接的、間接的にからんでいます。このため、農水大臣のポストをめぐって、手段を選ばない闘争の舞台が作られているのではないかと思います。国政だけでなく、地方政治もその舞台になっていて、もっとも政治的に活発な場所の一つなのではないかと思います。

ただ、食糧の問題や農業に従事する人のことを考えると、その活発さには違和感を感じます。こんな政治闘争をしている場合なのかが疑問です。
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by gskay | 2008-08-31 04:36 | 政治と役所と業界