一気に政権交代?
次の自民党総裁は決まっていると言われています。しかし、あいにく、総裁選挙の勢いを解散総選挙に結びつけるという思惑は、現時点では、外れてしまっているように思います。このため、次期総裁は、首相に就任しても解散総選挙を行わない可能性があるとささやかれています。

解散総選挙が回避できるかどうかは、公明党がその方針を受け入れるかどうかだと思います。もし、その方針を公明党が受け入れないのに、回避を強行した場合、連立は解消になると思われます。その結果、衆議院の3分の2という勢力が維持できなくなり、法案の再可決が不可能になります。

これでは、予算を成立させても、関連する法案が成立しないので、政権として取り組めることが限られてしまいます。

その状況になってからの解散では、自民党の支持率はさらに低下していることに加え、公明党による支援を失っているので、きわめて不利な選挙をしなくてはならないことになります。

今のところ、公明党の姿勢が変わらない限り、解散総選挙を回避するのは困難だと思います。しかし、自民党議員にとって、この時期の解散総選挙が不利であることには変わりはなく、八方塞がりの状況です。

解散総選挙なしで連立政権を継続させる手だては、公明党が方針を変更することだけで、自民党には選択の余地はありません。そう考えると、公明党が方針を変更した場合をのぞき、いずれにせよ、現在の政権の枠組みは、これで終焉です。

神風がふくことを願ったり、努力が報われるはずだと信じる姿勢を貫く議員もいるかもしれませんが、終焉を回避できないのであれば、大抵の議員の関心は、次の政権の枠組みの構想と、それを実現するための手段に移るのではないかと思います。

次の政権の枠組みをてっとり早く作る方法は、自民党の分裂です。

総裁選挙で新総裁を支持した議員は離反することはないと思いますが、そうでない議員には離反の可能性があると思います。

自民党衆議院議員の約3分の1である100人の議員が、新総裁に投票しないという決断をすると、一気に政権交代となる可能性があります。

総裁選挙の勝敗は決まったといわれていますが、6割から7割の議員しか取りまとめていないようです。これは、確実に首相指名を受けるには、公明党の確実な支持があることを前提にしても、ギリギリです。

対立候補の推薦人だけで80人。ここには参議院議員もふくまれていますが、だとしても、油断できない人数です。

もし、新総裁が、自民党議員を取りまとめられなかった場合、公明党の態度も流動的になると思います。その場合、新総裁から離反する議員がさらに少なくても、政権交代には充分です。

八方塞がりが解決しない限り、思わぬ展開になる可能性はあると思います。

ただ、八方塞がりを誰も認識できなかったりすると、何も起こりはしません。また、本気で負けるが勝ちだと思っているかもしれません……。
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by gskay | 2008-09-20 14:50 | 政治と役所と業界