鶏口となるも、牛後となるなかれ
自民党の中の派閥やグループの中には、連立している公明党よりも大きな勢力をもつものがあります。一つや二つではありません。にもかかわらず、公明党の存在は、そうした派閥よりも大きな影響力を持っているように見えます。

今回の新首相の選出プロセスで、自民党内の結束が高まり、地方組織や支持団体などの基盤が強化されたのかどうかは疑問ですが、表面的には、一致団結しているようにみえます。この一致団結は、自民党の内部の意思よりも、連立与党である公明党の影響が強いように思われます。

二大政党による政治の確立が唱えられていますが、比例代表による小政党からの代表が選出される限り、連立を組まずに単独で政権を維持するのは難しく、小政党の影響力は絶大です。

加えて、小選挙区では2位3位連合による選挙協力が、しばしば1位を凌駕します。

有利な点は多いものの、連立をこえて合併となると話は別です。

合併した瞬間から、小政党は、単なる一派閥になってしまって、影響力を行使できなくなります。また、大政党の強い党議拘束が壁になります。小政党とっては、主義主張のこえてはならない一線をこえてまで、合併するべきではありません。

今後も、二大政党以外の規模の小さな政党の影響力が、政治を動かしていくことになると思います。

あまりに長く政権与党であるために、公明党は、あたかも、自民党の一派閥であるかのようになっています。しかし、派閥であったなら埋もれてしまってもおかしくない規模なのに、自民党の外にあるために絶大な影響力を持ち続けられるのは、独立した政党だからだと思います。

ところで、議会の中での影響力と、支持基盤とは別の課題です。今後も独立した政党を維持するためには、支持が離れないように配慮する必要があると思います。これは、自民党にも共通する悩みだと思われます。選挙協力の長期化は、政権の維持には都合がいいかもしれませんが、政党の維持には必ずしも好ましいものではありません。
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by gskay | 2008-09-25 00:54 | 政治と役所と業界