無意味な採用試験と無意味な採用取り消し
大分県の教育委員会の汚職に関連して採用を取り消された教員には、実は、その前年には合格点に達していたにも関わらず不正に不合格になっていた教員が含まれていたとのことです。

採用試験自体が不正なものだった以上、どうしても、正当な採用にこだわるのなら、採用試験全体をやり直すしかありません。しかし、それは現実的ではないし、意味もないと思います。

現行の試験が、教員の教育能力や教育効果と無関係な、無意味な試験だからです。そのどうでもいい試験を、厳格にしていこうというのは、無駄な努力だと思います。

その試験が、教員の能力を反映しているかどうか疑問である以上、細かい得点を検証しても、意味はないと思います。

大分の教員試験、不当減点で不合格は07年度23人 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


大分県教委は26日、2007年度小中学校教員採用試験で、合格圏内に入っていながら点数を不正に減点された人のうち、08年度の受験で実力で合格した人を除き、不合格とされた受験者が23人いたことを明らかにした。

 県教委は23人について、10月11日に特別試験(論文、面接)を行い、一定水準に達すれば来年4月1日付で採用する。現在、受験の意思確認を進めている。

 23人の中には08年度試験を受け、点数をかさ上げされて不正合格と見なされ、採用取り消しか自主退職となった人もいた。

 県教委はこの人数を明らかにしていないが、こうした人が特別試験を受験すれば、同様の措置を取る方針。
(2008年9月27日00時26分 読売新聞)

試験の中身を抜本的に見直さない限り、採用を正常化したとはいえないと思います。

現状で行うべき対応は、不当に不合格になった人への救済と、不正な合格が疑われる人の能力向上だと思います。

汚職の問題と、その舞台となった採用試験の問題では、対応が異なります。その区別が、まったくついていないことが、混乱の原因だと思います。

この採用取り消しの混乱は、耐震偽装で建物への使用禁止などの処分が曖昧な判断で行われたことと、酷似していると感じています。
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by gskay | 2008-09-28 01:39 | いろいろ