金融工学
コンピューターや情報工学の発展にともなって、金融工学のテクニックが発展したように思います。その発展がいびつになってしまったのが、金融バブルであり、アメリカの金融機関の破綻だと思います。
この金融工学の高度な発展は、コンピューターや情報工学の発展が高度であったから実現したのではなく、むしろ、コンピューターや情報工学の発展が中途半端で、数値くらいしかまともに扱うことができないかったため、偏って発展してきたのだと思います。 今後、コンピューターや情報工学がさらに発展した時、金融工学も一緒に発展するかどうかは,疑問です。これまで扱えなかった情報が扱えるようになったとき、金融工学以外の情報工学の応用分野が発展し広く用いられるようになるのではないかと思います。 その結果、取引においても、経営においても、経済においても、金融工学のような、情報としては「原始的」で「単純」なものしか扱えないテクニックの重要性は低下すると思います。 金融工学は、一見すると高度で複雑なものに見えますが、実物を扱う経済の複雑さを、マネーという指標に置き換えて、単純にしたものにすぎません。複雑なものを直接扱うことができる情報工学が登場したなら、意味が無くなるものだと思います。 一方で、だからといって、マネーや金融や金融機関がもつ様々な意味が損なわれるということはないと思います。金融工学偏重によって損なわれてしまったり軽視されてきた機能や役割が充実していくのではないかと思います。 金融バブルをもたらした金融工学の発展は、コンピューターや情報工学の発展の中間段階の「あだ花」だと思います。
by gskay
| 2008-10-03 13:26
| いろいろ
|
耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
以前の記事 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 うちの部屋 検索 カテゴリ その他のジャンル ファン 記事ランキング ブログジャンル 画像一覧 |
ファン申請 |
||