官僚のありかたに再び関心を
現政権の姿勢はわかりにくいと感じていました。公務員改革や官僚の権限の整理については、後ろ向きなのかと感じていましたが、そうではなく、目が行き届いていないだけのようだと感じています。

官僚については、きちんと内閣や国会が管理することが大切だと思っているので、官僚と対決するにせよ、官僚と近い関係を結ぶにせよ、目が行き届いてることが大切です。

党内にも、議会運営にも、それどころではない事情があり、しかも、この経済情勢。

官僚制度が、中途半端な改革のもと、野放しになっているように思います。

官僚制度の問題点を徹底追及するにせよ、官僚制度の長所を活用していくにせよ、官僚制度への強い関心が維持されていなくてはいけません。それが放棄されてしまったと感じています。

前の政権も、その前の政権も、そしてその前も、その姿勢が明確でした。仮に、正反対の方向性をとるにしても、問題意識を維持すべきだったのではないかと思います。

今は、棚上げになって、有耶無耶になってしまっているように思います。

内閣が官僚と仲良くするのは結構なことなのですが、官僚を野放しにすることと仲良くすることは違うと思います。

官僚の裁量による統治は責任がともないにくいので、あいまいな部分や対立点がある部分は政治が判断し、明確になっている部分だけを官僚に任せるべきだと思います。いたずらに官僚が裁量によって担う部分を広げていてはいけないと思います。

同時に、官僚には、最高の能力を要求すべきだと思います。日本の官僚は、国内で最高級の能力をもった人材を集めているかもしれませんが、採用後の教育が陳腐になっていて、高度化した社会に対応できなくなっています。そもそも、採用方法からして、高学歴化し大学院が一般化している時代になじまない方法になっています。硬直化しているということだと思います。

メディアでも政治家の間でも、天下りの問題や利権の問題を取り上げてきましたが、それは枝葉です。瑣末なことに執着し、肝心なことを忘れていると思います。

官僚の能力的な陳腐化と、責任をともなわない巨大な裁量が、現在の官僚機構の問題の根源だと思います。

目先の問題に変化があったことで、官僚制度の問題点が克服されないまま、未曾有の危機に突入しています。

危機を乗り越えた後の次の時代の我が国の姿が見えてこない所以だと思います。

危機の克服の過程で、官僚機構や政治が変化して行くことができるかどうかわかりません。破局の先の大きな変化を待つしか手だてがないという訳ではないと思います。
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by gskay | 2008-12-11 15:11 | 政治と役所と業界