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地震に強い国へ
不適当な建築確認による耐震基準違反は、建築確認の効力を問う問題になりそうです。

建築確認の体制未整備が、事件発生の元凶だと思っています。そこにつけこまれる隙があったり、ミスがまかり通る隙があったのだと思います。そこを整備するのは当然です。

建築確認以降に発生する権利関係の調整も未整備です。特に建築確認が誤っている場合。そこにも対策が組まれることになると思います。

しかし、この事件に端を発した建築確認の効力の問題は、枝葉だと思います。

そもそも、耐震基準は、手続きのためにある制度ではなく、安全の確保のためにあるからです。

「安全」確保の対策は、建築確認などにより危険な建物を建てさせないことだけでなく、すでに建てられてしまった基準違反の建物への対策も必要です。

これから建てられるものについては、建築確認は、より適切で徹底的なものにするべきだと思います。できれば、一戸建ても対象にすべきだと思います。設計の確認または完成時の検査に合格しなければ、使用したり、売買できないようにしなくてはならないと思います。悪徳欠陥住宅屋も撲滅できます。

しかし、これから建てられる建物への対策だけでは、広がる不安に対応できません。既存の「違反」の建物についても、対策が必要です。今回は、地震が来てしまったのと同じような規模の整理が必要であるように思います。

今、対応しておけば、不安を取り除くだけでなく、被害を財産だけにとどめ、生命が損なわれるのを防ぐことができます。

不適当な建築確認については、この事件の解決が先例になるでしょう。

しかし、対応困難なパターンがたくさんあります。

建築確認どおりに建築されなかった欠陥建築
建築確認を必要としないことをいいことに建てられた欠陥一戸建て
それに、既存不適格

そこに速やかに対応しなければならないと思います。少なくとも、対応する方向性を、今回の事件への対応に平行して見出さなくてはいけないと思います。

建築業界は、冷え込むどころか、忙しくなると思います。

今回の事件で、耐震基準の重要性が再確認されたと思われます。今とりくめば、地震に強い国を実現できると思います。
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by gskay | 2005-12-01 17:47 | 安全と安心
二転三転
ヒューザーの提案の二転三転ぶりが批判されました。その後、ヒューザーは、ここの物件の対応どころではなく、次々と出てくる建築基準法違反物件への対応などに追われているようです。多分、新しい提案をする力は残っていないのだと思います。

私のところに住んでいるヒューザー社員さんや役員さんは、ちょっと気を抜くと、疲労を隠せない様子。単に疲れているだけでなく、住民としても、ヒューザー社員としても、落胆や、不安をかかえているのだと思います。心配です。

ヒューザーが、手詰まりになっている一方で、国の対応が聞こえて来ます。

この国の対応が、また、ひどい。内容がどうのこうのというのではありません。

国の対応も二転三転しているのです。ヒューザーの態度を、どうこういえないと思います。

住民の代表が、区の担当と折衝を続けています。代表によれば、二転三転する指示に区の担当まで翻弄されているそうです。(具体的な話は、ばかばかしくて、書き留める気がしません)

どうなっちゃっているんでしょう、この国は?

そりゃ、再三指摘しているように、法令の想定を超えた問題です。しかし、指示を出すリーダーは、明確な意志をもっていなければなりません。

安全?法令遵守?私有財産の尊重?

そのどれも大切にせず、体裁ばかりを気にしているようです。影響が拡大するのは避けられないので、腹をくくって欲しいものです。まだ、誰かを悪人にすれば、解決すると思っているのでしょうか?あるいは、民民の住宅売買の個別の問題として解決できるとでも?構造的な問題ではないのですか?

これだけの騒ぎにしておいて、Qu/Qunが0.5をかろうじて超えているが、1.0には全然達しない物件について、ヒューザーが住民に伝えたら、自治体から待ったがかかったそうです。(具体的にどんなところで、どんな判断が行われているのか、詳しくは知りません。新聞にも出ています。ヒューザーを叩く言い回しが多いようです。)

ヒューザーは、もう破れかぶれなので、瑕疵のある物件については、なるべく早く伝えていこうという方針なのでは?あくまで、瑕疵担保責任を果たすことを目的として。(でも、どうやって?)

各自治体の対応の足並は揃っていないようです。地震さえこなければ、しっかり建っている物件に、退去勧告、あるいは退去命令、使用禁止をかけていいかどうか判断を保留しているところもあります。

建築基準法違反ということだけで、そういう手続きを行っていいかどうかわからないということだと思います。うちは、微妙な値だそうです。そして、その違反の原因は、設計偽造と検査ミス。検査ミスは、どうやら特定行政庁の責任にも及ぶようです。

これに対し、「安全を第一」ということで、対応の方針が示されていますが、「安全を第一」なら、欠陥施工の建物は?古い建物は?データのない建物で危険なものもあるのでは?

区としては、瑕疵担保責任でヒューザーが建て替えるということを、ベストの選択として捨ててはいないようです。現在の法令では、確かにそうあるべきです。

ただ、不適切な建築確認に起因する事件ですから、それを加味した対応も必要だと思います。

そういう訳で、川崎、横浜など、先行して対応が示されている一方、こちらは、住民代表と区の担当者が、折衝しながら、状況を分析している段階であるようです。

のんびりやっている訳ではありません。

住民代表は、すごく頑張っています。メディアには、出ませんが……。(こういうところを、取材してくれるといいのに)

役員以外の住民も、それぞれの専門をいかし、様々な役割を担当しています。私は、こういう場面では役にたたない奴とみなされています。そりゃそうだと思い、出番を待っています。雑用をするにも不都合な環境にあり、今できることは、足を引っ張らない事や、余計な手間をかけさせないことかしら。

今後おこなわれる住民説明会では、区の担当者は、行政のシステムの一員として発言します。また、住民代表は、当然、住民として発言します。しかし、頻繁な折衝によって、問題点が明らかになっているので、時間の無駄だと思われるような会議にはならないと思われます。

不適切な建築確認の部分は、問題の本質であるので、住民と区は、立場が正反対です。住民説明会は、「荒れる」と思います。仕方がないですよね。(そういう会議、苦手です)

訴訟を念頭においた動きも住民代表の任務です。他のグランドステージとの連携がようやく整いつつ有るそうです。まだ、管理組合もできていないところが残る中、苦労しながら、やっと入口に辿り着いたようです。こちらは、今後、メディアに登場する部分だろうと思います。

うちのマンションだけ、抜け駆けしてもいいかなと、個人的には思っていましたが、その方向性を模索する必要はなさそうです。結果として、それぞれのマンションの運命は分かれると思いますが、決して、それぞれが、自分勝手その道に進んだと言うことにはならないと思います。

ところで、二転三転する国の対応に、うちの家内が悩んでいます。

通勤定期を買うか買わないか?

出来るだけ長く残りたいが、適当な時に引っ越すことは覚悟しています。覚悟はできましたが、具体的な話はありません。
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by gskay | 2005-12-01 17:35 | 公的対応