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建物価格
区より建物価格認定証というものが、先月下旬に届いています。所得税の確定申告の時に、雑損控除の修正申告に用いるものです。

建物価格は、「消費税額」、「鑑定評価」、「固定資産評価」の3種類から算出され、最大の価格が建物価格として認定されました。

結局、「固定資産評価」が最大で、「鑑定評価」がやや低く、昨年申告した「消費税額」が、圧倒的に小さいことがわかりました。

書類は、ヒューザーからの配当とあわせ、所得税の確定申告に用いることになる見込みです。

ところで、ヒューザーの破産債権については、「消費税額」が用いられました。もし、今回と同様な方法を用いれば、債権額は増えたかもしれません。しかし、配当は、大して差はなかっただろうと想像します。他の人の債権額も増えますが、原資が変わらないからです。
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by gskay | 2007-01-13 07:12 | 損害と回復
耐震診断
耐震診断の推進については、自治体毎に温度差があるようです。耐震偽装問題発覚後、横浜市が積極的な姿勢を示していましたが、どれだけ効果が出ているのか興味がわきます。

取り組みの制度整備が不十分な自治体が多いと言う報道がなされてきましたが、積極的に実施しているという報告は、あまり多くなかったように思います。

東京・千代田区、全マンションに耐震診断の報告を要請


 東京都千代田区は10日、耐震診断や構造計算のチェックを受けていないとみられる区内のマンションに対し、診断を受け、結果を年末までに報告するよう求める要請書を郵送した。対象のマンションは最大で466棟に上る。

 耐震強度偽装事件が起きて以降、マンションの安全性への関心が高まっているが、国土交通省によると、自治体がこうした要請をするのは珍しいという。

 同区では、同事件を受けて昨年1月から、マンション耐震診断などへの助成(1棟の上限は分譲250万円、賃貸125万円)を始めたが、同制度を利用したのは区内のマンション472棟のうち6棟だけ。同制度を使わずに診断を受けているケースも考えられるが、区では、ほとんどのマンションは診断を受けていないと見ており、残る466棟の管理組合や所有者らに要請書を送付した。

 区では、安全性を確認できたマンション名を公表していく方針。

(2007年1月11日0時25分 読売新聞)

都心では、オフィスビルでの取り組みは進んでいるように思います。所有者がはっきりしているからかもしれません。所有者にとって、責任という点でも、資産という点でも、耐震性能は重要なポイントであり、動機付けがしっかりしています。

しかし、マンションでは、管理組合の足並を揃えるのが難しいのではないかと思います。区分所有者の理解こそ、克服しなくては行けない点ではないかと思います。横浜など積極的な姿勢を打ち出しているところが、この問題をどのように解決しているのか、知りたいと思います。

ところで、この取り組みのポイントは、「安全性を確認できたマンション名を公表していく」という点だと思います。都心では、物件が限られていることもあり、中古の資産価値は重要です。安全性が確認できているかどうかが、資産としての価値の基準になりうるのではないかと思います。

物件の売買において耐震診断の結果を明示しなくてはいけないとか、耐震強度に問題がある物件の売買を制限できるというルールが区の条例などで作ることができればば、更に良いのではないかと思いますが、私有財産の処分をそこまで制限できないのかもしれません。

少なくとも、遠からず、千代田区では、耐震診断の結果が良好な物件と、そうでない物件との差がはっきりすることと思います。

これだけの仕組みでは、売るつもりがないという人を積極的にできないかもしれませんが、とても大きな進歩だと思います。
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by gskay | 2007-01-11 23:54 | 安全と安心
控訴
元建築士が控訴とのこと。一審の判決が重いとか軽いとかいう問題には、私は関心がありません。しかし、前例のない出来事への裁判であり、妥当性を慎重に検討する価値は大いにあると思います。

耐震偽装の問題については、張本人ではあるものの、下請けに過ぎません。設計の責任を最終的にとるべき建築士の責任がはっきりしていません。

名義貸しの問題は、業務の独占の線引きが明確とはいえません。

議員証言法については、本人が故意ではないと言っています。

議員証言法についてはともかく、耐震偽装の問題と名義貸しの問題は、建築士制度にとどまらず、建築システムの根幹にかかわる問題です。判断が、今後の指針になるだけに慎重である必要があります。

建築関連の法律の体系は、整備が充分でないように思われます。一審の判断が、本当に妥当な解釈に基づいているかは議論の余地があると思われます。設計という業務の実情や実態という点からも妥当といえる判断が求められていると思います。

法改正も進められていますが、責任については曖昧なままで、無責任な体制に無責任な体制を積み重ねているだけのように思われます。

控訴では、無責任な仕組みしかないという異常な事態について、あらためて検証することができるのではないかと私は再度期待します。

判決を不服として控訴するということを、私はけしからんとは思いません。元建築士の態度や心構えが問題になりましたが、そういう部分より、もっと重視しなくてはならない問題があると思います。
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by gskay | 2007-01-10 21:27 | 真相 構図 処分
業界による候補の応援
衆議院と参議院では役割が違います。

参議院比例区は、全国にまたがった組織を背景にした議員を選出する仕組みで、支持者数に比例して議員を選出することができます。まず、過半数を一政党がとることはありえません。従って、結論までの道筋が大変になります。

一方、政党の激突によって勝者を決める選挙が小選挙区で行われると、強い政権党が生まれます。こちらは、数の力で決着します。

比較的短い期間の政権運営や、予算については、小選挙区型の議会に基盤をおいた方が安定すると思います。しかし、これでは、少数であるが尊重されるべき意見が取り上げられない可能性があり、法律のような長期的な展望を論じる上では、充分ではないと思います。

我が国においては、衆議院だけでは、原則的には、法律を決めることはできません。衆議院が優位であるのは、議院内閣制という点だけです。法律の制定は、余程、衆議院の勢力分布が圧倒的でない限り、両院が必要です。

おそらく、衆議院で勢力分布が圧倒的な状況では、参議院の勢力分布も同様になるので、二院の結論が食い違うことはないと思います。しかし、実際には、しばしば衆議院第一党が、参議院では過半数割れをおこしやすい制度になっており、少数意見を何らかの形で反映する必要が生じます。このため、衆議院では過半数を占めていても、連立が必要になります。これが、二院制の意義だと思います。

比例に比重を置きすぎると、議院内閣制の政権運営が不安定になります。一方、小選挙区に比重を置きすぎると、少数が無視された法律によって将来を縛ってしまいます。こうした問題点に対応した仕組みとしては、とても良くできていると思います。

しかし、選挙制度の不徹底が、その仕組みの利点をわかりにくくし、国会議員の価値を減らしているように思います。

衆議院に、プチ参議院である比例があるのは是だと思います。連立する上でも都合がよいと思われます。しかし、参議院の地方区は、小選挙区でもなければ、比例ともいえない中途半端なものになっており、不思議な存在で、これが、参議院の意味を失わせていると思います。

ところで、引用のような報道です。前事務次官の耐震偽装に対する見解を聞いていないので、私は、ポジティブでもネガティブでもありません。それなりの時期に達したら、考えなくてはならないかもしれないとは考えていますが、今は、わかりません。もし、それなりの時期まで、何の意見の表明もないならネガティブです。

私は、業界とうまくやっているということに対しては、少なくとも否定的ではありません。

asahi.com参院出馬予定の前国交事務次官、橋梁業界に資金要請


2007年01月05日06時13分
 今夏の参院選比例区に自民党公認で立候補予定の前国土交通事務次官、佐藤信秋氏(59)の後援会が、橋梁(きょうりょう)談合事件で起訴された26社を含む橋梁メーカー各社にパーティー券の購入を依頼していたことが分かった。26社中12社が購入を認めており、一部は同省OBからの働きかけがあったと証言。国交省が指名停止や違約金を請求するなど厳しく対処する一方で、前事務次官側から選挙資金の提供を求めていた形で、官が民にもたれかかる構図が改めて浮き彫りになった。

 パーティーは昨年12月14日、都内のホテルで開かれ、国交省の旧建設省系OBや現役幹部、建設業界関係者ら約2000人が出席した。

 後援会によると、パーティー券(1枚2万円)の購入依頼を始めたのは昨年10月ごろ。活動の中心は後援会理事で、全国に約100人いる理事の大半を国交省OBが占める。天下り先の業界やエリアを受け持ち、パーティー券の購入や後援会への入会を勧めたという。

 橋梁業界に対しても、橋梁メーカーに天下ったOBの理事が、約60社が加盟する業界団体・日本橋梁建設協会の企業の大部分に依頼したという。

 佐藤氏は橋梁談合の強制捜査着手から3カ月後の05年8月に事務次官就任。直前は技術官僚トップの技監で、談合の再発防止に向けた省内組織の委員長代理として、防止策をまとめた。

 事務次官就任後も、国交省は、旧日本道路公団幹部が談合に関与したとして起訴されたのを受け、公団に改善を促すとともに、5年以内の同省退職者は営業部門に配置しないよう企業側に要請。佐藤氏の退任から2カ月後の06年9月には談合防止を目的に創設した違約金制度に基づき37社に計約44億円の違約金を請求した。

 朝日新聞社が橋梁談合事件で有罪判決を受けた23社と公判中の3社(橋梁部門を分社化した1社を含む)に、パーティー券購入の有無を尋ねたところ、12社が購入したと回答。口数は2〜7口としており、金額は少なくとも70万円を超える。

 「購入していない」は7社で、7社が「答えられない」だった。

 佐藤氏は、旧建設省出身で河川局長を務めた岩井国臣参院議員の引退に伴う後継として、06年8月に自民党の公認を受けた。

もし、特定の利権を提供するために議員になろうということなら、NOです。しかし、業界を含めた関係者の意見をきき、支持をとりつけつつ、あるべき姿を模索し、法を作っていこうというならYESです。紙一重ですが、重大なポイントだと思います。

官僚OBの得票が低迷している中で、どのような結果になるのか興味がわきます。官僚の統制や利権の誘導のようなものが陳腐化しているので、従来のようには行かず、積極的な運動を展開しなくてはならないのではないかと思います。その上、国土交通省は、内容まで注目されており、今までのように楽にはいかないのだろうと想像します。
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by gskay | 2007-01-05 17:16 | 政治と役所と業界
小嶋社長の資産
小嶋社長の資産についての記事が、年末にでていましたが、何気なく読み流していました。

ふと、思ったのですが、ヒューザーの小嶋社長は、経理の不正が指摘されていません。耐震偽装に関連した刑事裁判の被告は、経理の不正が摘発されています。しかし、ヒューザー関連では、そのような問題が浮上していません。

asahi.comヒューザー小嶋社長の資産5337万円余 住民に配当へ


2006年12月28日09時33分
 耐震強度偽装事件に絡んだヒューザーや同社の小嶋進社長などの破産手続きで、第2回債権者集会が27日、東京地裁で開かれた。破産管財人の瀬戸英雄弁護士は、小嶋社長の個人資産が5337万9499円で、税金などを差し引いた現時点の配当原資が3852万6463円と明らかにした。

 小嶋社長はヒューザーの損害賠償を連帯保証する意向を表明しており、債権額に応じて強度不足のマンション住民らに配当される見込みだ。

詳しく調べたなら、問題を指摘できるのでしょうか?もし、不正と言える程のものがあれば、刑事事件として立件されていたのではないかと思われます。逆に考えると、そういう不正のない会社だったということかもしれません。

破産の手続きの開始当初から、破産管財人も、経理に問題なしと説明していました。

また、スポーツ報知が、保釈にからめて報じています。

オジャマモンがスッテンテン


 耐震強度偽装事件で、マンションを販売したヒューザーや、元社長・小嶋進被告(53)の破産管財人を務める瀬戸英雄弁護士が27日、会見。オジャマモン個人の財産目録が明らかにされ、資産総額約5300万円のうち、現時点で配当に充てられるのは3800万円あまりであることなどが分かった。

 瀬戸氏によると「個人としては、そんなに持っていなかった」。配当は来年3月か4月の見込みで、各マンション住民に渡るのはせいぜい「数万円」レベルになりそうだ。

 正真正銘、すってんてんのオジャマモン。「姉歯さんのように保釈保証金500万円とか言われたら? 出せないですよね。親族の方などが頑張って集めるしか…」と、瀬戸氏。公判が続く小嶋被告は今も拘置所暮らしで、保釈が許可されても、一般社会に戻ることさえままならない苦境だ。

 なお、ヒューザーの破産に関しては今月7日、29億円の中間配当が実施済み。関連会社が保有していた自家用飛行機は1億2000万円で売れたことも分かった。

(2006年12月28日06時04分 スポーツ報知)

家族が経営する関連企業があったので、本人の資産はともかくとして、保釈保証金をおさめるくらいはできるのではないかと想像します。保釈金は、資産などを考慮して額が決められていて、逃げたりしない限り返還されるものだそうです。

小嶋社長のメディアでの扱いが微妙に変化しているような気がします。国会やメディアでの軽卒な発言が帳消しになるわけではないと思いますが、不当に貶められてきた部分があるのではないかと私は常々思っています。
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by gskay | 2007-01-05 10:27 | 真相 構図 処分
元建築士の判決についての取材。
年末のことでした。元建築士の判決に関連した取材が家内のところにあったそうです。その担当の記者さんとは、この件以外でも接点があるそうで、取材しやすかったのではないかと家内。

「判決が重いとか軽いとか、満足か不満かという点には、刑事的な処分は国の問題で、自分にはあまり関係ないと考えている。また、元建築士には、損害の賠償をして欲しいところだが、現実的ではないと思われる。建て替えの現場で働いてもらうというのも面白い発想かもしれないが、それで償えるような小さな損害ではなかろう。」というようなことを答えたとか。

我が家では、懲らしめて満足という発想は乏しく、いかに適切に後始末をつけるのかということが関心事です。元建築士の判決は、我が家ではあまり大した話題にはなりませんでした。

ただ、元建築士の家族の心配をしました。亡くなった奥様も気の毒ですが、子どもさんが心配です。

ここから先は、我が家で話題になった余計なお世話な話です。

子どもさんが、建築の世界に進むというのは、心情的にはどうかと思いますが、もし、建築の世界に進み、構造設計のエキスパートになったら成功するのではないかというような話をしました。

構造設計はマイナーな世界で、スターがいません。そもそも人材難であり、間に合わせの構造設計屋があふれているようです。

また、当然目指すべき経済設計の努力が、悪であるかのような印象が刷り込まれてしまいました。おかげで、余計なコストと材料を投入し、程々の性能を確保しておけば安心と言う風潮が出来ています。これは、構造設計としては、“手抜き”であるにもかかわらず、正当化されてしまっているようです。

残念ながら、同じコストや材料なら最高の性能をめざし、同じ性能なら最小のコストや材料で達成するという努力が評価されていないように思います。

構造設計の分野は、人的に参入する余地が大いにあると同時に、本来なら難しい仕事かもしれませんが、要求される水準は決してハイレベルではないのが実情ではないでしょうか?

ところで、人々の脳裏には、偽造を行った元建築士の名前は刷り込まれていますが、熊本の本物の経済設計を行うプロの名前は、ほんの一部が知っているに過ぎません。構造設計のエキスパートの名前は全くポピュラーではないと思われます。そんな程度の認知度です。

元建築士の子どもであるということは、マイナスのように見えますが、これだけマイナーな分野では、思わぬ利点に変わる可能性を秘めているように思います。

今は、どんなに優れた構造設計者でも、社会的な認知は高くありません。そもそも、正当に評価されているかどうかもあやしいものです。しかし、元建築士の子どもということなら、世間からの注目を浴びる可能性を秘めているのではないかと思います。優秀な設計者になれたなら、今までの構造設計者には得られなかったような評価を受ける可能性があると思います。

優れた設計者として自立できるようになるまでには、他人以上の苦労が必要であろうし、世に認められるようになっても、最初は、冷たい視線や好奇の目を覚悟しなくてはならないと思います。それでも、本当に実力があれば、正当な評価を勝ち得ることができるのではないかと思います。

その時には、子どもが「元建築士の子ども」として認知されるのではなく、元建築士が「成功した子どもの困った親」として思い起こされるのではないかと思います。

子どもさんが、どんな方向に進むのかどうかなど、私は全く知りません。家内から取材があったという話を聞いているうちに、そんな方向に話が進みました。

余程のことが無い限り、元建築士が私たちにあたえた損害を償う責任は、子どもさんにはまわらないはずです。つらいことも多いと思いますが、しっかり頑張って欲しいと思います。
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by gskay | 2007-01-03 00:16 | いろいろ
二度目の正月
1年前の年末年始に比べ、今年の方が忙しい気がします。正月行事や仕事に加え、仮住まいへの転居の心配をしなくてはならなかった1年前の方が、なぜか、ボーッとしている時間があったように思います。

おかげさまで、今年は、本来の正月になっているように思います。

塀に囲まれた元のマンションの前を通るたびに、いろいろと考えながら暮らしています。うちのマンションの建て替えの具体化は、まだまだ作業が必要なようです。最初の耐震偽装物件は、Qu/Qunが0.5以下でも、そのまま居住しているとのことで、疑問を感じざるを得ません。既存不適格であろうと思われる古い建物をみると、私たちの退去の意味や、負担の意味がわからなくなると感じています。

そういうことを考えて不満に思っていても仕方がありません。元気に新年を迎えられたことをよろこぶことにします。新年というのは、そういう節目なのかもしれないと感じています。

ところで、この国の仕組みの変なところが、いろいろとわかりました。変な仕組みを直す務めもあると思いますが、私は、当面、変な仕組みによる悪い結果に付き合い続けなくてはなりません。当分は無理であろうと考えていますが、解決の暁には、その経験を広く活かしていきたいと思っています。
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by gskay | 2007-01-01 13:40 | 反省とまとめ