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自民党耐震偽装問題対策検討ワーキングチーム
自民党の耐震偽装問題対策検討ワーキングチームの座長であった早川忠孝さんや、事務局長だった牧原秀樹さんといった方々が、先の衆議院選挙で落選しています。残念です。次の活躍を期待しています。

自民党のワーキングチームは、国土交通省が出したスキームに対し、必ずしも現実的なものではないという評価をしていました。また、関係者の責任関係が、いかに不明確で曖昧であるかを明らかにしていました。建築基準法の改正などについても、危惧を表明していました。この点について、私は、共感していました。

与党のワーキングチームであるのに、大胆な発言だったと思います。ただ、ホームページは、民主党に比べて、はるかに見劣りするものでした。

一方、威勢がよかった民主党は、初動で見当違いの方向に進み、その後の追及も、「構図」というスキャンダルの追及に終始し、本質に近づこうとしていなかったように思います。

民主党は、XOOPSを用いたコミュニケーションサイトを作っていましたが、消滅。これは、耐震偽装が政治的な問題として飽きられた時期と重なっていたように思います。

自民党の早川さんたちのワーキングチームは、「政治的なイシューでなくなると、党としての取り組みは後退する……」と言っていました。実際、2006年の2月の第4回緊急提言以降は、ホームページの更新も途切れているようです。ただ、その後も、活動は続いていて提言をまとめています。このあたりは、早川さんのブログや、牧原さんのブログで知りました。会合は、2009年に入ってからもあったようです。

ワーキングチームは、当選回数が少ない「若手」にとって重要な機会であったと思います。官僚に迎合せず、現場に足を運び、本質を見極めようと努力する。そして、与党でありながら、大胆な提言をする。この「若手」の人たちの多くは、政権交代の潮流の中で苦渋をなめておられることと思いますが、今後に期待しています。将来、このワーキングチームが「政治の新しい流れ」の出発点であったと振り返ることができるのではないかと思います。
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by gskay | 2009-10-12 01:11 | 政治と役所と業界
国土交通大臣
政権交代によって、耐震偽装発覚当時の民主党代表が、国土交通大臣になりました。耐震偽装の問題で、初動の視察先が適当でなかったり、その後の追及の方向がまと外れだったため、高い評価はしていませんが、これからの活躍を期待しています。

国土交通大臣としては、様々なことに取り組んでいくのだと思います。

ダム建設の中止の問題は、漫然と行われる公共事業のありかたを見直すことになると思います。

日本航空の経営再建の問題は、民間航空会社の企業の競争力の問題ではありません。中央と地方、あるいは地方同士が空路によってどのように結ばれるべきかということに関わり、それをいかに公的に支えて行くべきかという問題です。また、アジアの空のあり方が問われています。加えて、安全保障上に重要な役割を持っています。

高速道路の問題は、無駄といわれる高速道路と、必要性が高いにもかかわらず長期に頓挫している高速道路を、どう見極め、どう対処するかという問題です。無駄と言われる高速道路は、建設を中止、中断しても差し支えがないと思います。一方、長期に頓挫している必要性が高い高速道路は、世代をまたぐほどの長期間の経緯があります。このプロセスの間に、工事に反対する人たちに、しかるべき便宜をはかったり、強い権限を発揮したりするということを怠ってきたのではないかと思います。古い体制で、膠着状態になっています。これを、打破する必要があります。体制が陳腐化していますが、これは、建設を推進する立場だけでなく、建設に反対する側にもあるのではないかと思います。

また、海上保安庁の運用は、今後の東アジアの平和や安定に重要です。領土の問題や、国境の問題の現場はここです。外交当局に劣らないくらいに重要で、口先だけではない覚悟が要求されていると思います。

問題が山積みのなか、建築の問題も重要な課題とされているようです。住宅政策は、経済政策でもあるので、適切な対応ができないと、被害が出ます。

耐震偽装に関連した建築関連の法規の見直しは、仕組みを小手先にいじって、煩瑣で厳しくしただけでした。「建築ができなければ、違反はない」わけで……。

それに対し、今後の見直しでは、厳罰化という事後の取り締まりの強化がうたわれているようです。これまで、建築確認をする当局と、取り締まりをする当局が分離していませんでした。これを分離させることが第一歩ではないかと思います。

その延長として、建築に関わる主体にどのような役割と責務があるのかという根本的な関係の整理が必要だと思います。

このあたりは、耐震偽装の追及で名をあげた副大臣が活躍してくれるのかもしれません。

ところで、国土交通省という役所は、「技術」を扱う役所です。技術に対応する能力が、民間の技術の向上や、海外の技術の向上に追いついていないという体制を見直す人事も必要です。長期的に、人材を養成するところから再スタートを切る必要があると、私は思っていますが、そこまで頑張るかどうかは、今のところ見えてきません。

国土交通省は、政権交代で、大きく変化する可能性があると思います。
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by gskay | 2009-10-11 02:26 | 政治と役所と業界