ヒューザーの実質的破綻と住民の破産申し立て
1ヶ月以上も、売るものがないのだから、破綻は当然です。ヒューザーマネージメントが会社名を変えたりしていると聞いていますが、仕事がないのだから仕方がないでしょう。その辺は、経営者が知恵を絞ればいいことだと思います。
契約の時は、ヒューザーは一つでした。途中で、ヒューザーマネージメントが分かれました。どういう意味があるのかよくわかりませんでしたが、当時は、事業拡大のためのテクニックなのだろうとしか思いませんでした。ヒューザーは、「広くて安い」で、ばく進中でしたから。 さて、発覚の時点はともかく、次々と物件が増えるにいたった段階から、ヒューザーを突き上げても得るものは少ないだろうと考えています。 ヒューザーの破産申し立てなど、住民が法的な行動を取り始めたという報道がありました。歓迎するムードがあるようですが、私は疑問です。あまり金銭的には有利な行動ではないだろうと考えています。ヒューザーの資産を保全しても、別の債権者に分けられるだけだと思います。瑕疵担保責任自体は、他の債権よりも弱いとされていますから。 意味があるとすれば、今後、国のスキームに沿って行動すると権利関係が複雑になるので、その前に行動しようということではないかと思います。今後、賠償を求めていくにしても、ヒューザーが瑕疵担保責任を果たすことができなかったという責任も含めて追及していけるようにする布石なのかと思います。 私は、いまや、国のスキームに沿って行動するすることにしたので、あまり気にはなりません。このスキームは、瑕疵担保責任がかかる物件であろうとなかろうとお構いなしというスキームです。「品確法」にかからない物件と一緒というのは、「品確法」制定の意義に反すると思うので不満ですが、ヒューザーが破綻した後には、どうせ同じことになるのだからと、納得しています。 今のところ、ヒューザーは破綻はしていませんが、その前に国のスキームに乗ってしまうことで、夢を見ることができます。ひょっとしたら、ヒューザーへの疑いは濡れ衣で、将来、復活することがあるのかも知れません。その時は、改めてがっぽりと請求させて頂くという餅を絵にかけるからです。自分が、法的な行動をとると、費用がかかるうえに、そのチャンスも失ってしまうと思います。勝手に破綻してくれた方が気が楽です。 これまで、国のスキームはおかしいとか、筋が通らないと訴え続けて来ましたが、個人的には、今の身の上は、退去という現実的な行動に集中できるので助かっています。退去し、生活を軌道にのせるのが第一の課題です。
by gskay
| 2005-12-24 17:57
| 損害と回復
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耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
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