1棟化
ヒューザーのマンションは、広いことが魅力になっていましたが、むしろ広くないと商売にならないような悪い条件の土地を逆手に利用していたということではないかとも思います。
悪い条件のひとつは、駅から遠い土地。この場合、標準的な広さでは勝負にならないので、広めの部屋が必要になりました。標準的な広さの部屋をたくさん作ってもどうせ売れないのだと思います。 もう一つは、駅からの立地は程々であるが、土地の形が悪い場合。ヒューザーのマンションが建っている土地は、あまり形が良くない事も多く、普通のデベロッパーなら敬遠するような土地を利用していました。形が良くない土地では、標準的な間取りのマンションを造ろうとすると戸数の確保が困難になり、複雑なパズルのような部屋ができてしまいます。そこを割り切って戸数を減らし、広めの部屋を作っていました。 引用した記事の物件は、2棟に別れているところから、おそらく、微妙な形の土地で、たまたま、ヒューザーのコンセプトで設計をするとうまく収まっていたのではないかと思います。
2棟の間の調整は難しかったのではないかと想像します。退去に至るまでの公的な取り締まりについても判断が難しかったことと思います。2棟でも、一つの共同住宅です。占有しているところだけを所有しているわけではありません。全体をみて考えなくてはなりません。そうした点を充分に吟味し、共同住宅全体で一丸となることができたということだと思います。 ところで、あまりに不可解な耐震強度ですが、これが、元建築士の実力なのだと思います。おそらく、低層の建物しか作れなかったのだと思います。その低層の建物でも、構造計算自体はデタラメで、結果として数値が満たされているに過ぎなかったのではないかと想像します。耐震基準という点だけを見れば基準を満たしていても、他におかしなところがあるのではないかと心配になります。そういう点からも、両方の棟を建て替えの対象にしたのは適切だと思います。
by gskay
| 2006-12-20 01:58
| 建て直し
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耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
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