控訴
元建築士が控訴とのこと。一審の判決が重いとか軽いとかいう問題には、私は関心がありません。しかし、前例のない出来事への裁判であり、妥当性を慎重に検討する価値は大いにあると思います。
耐震偽装の問題については、張本人ではあるものの、下請けに過ぎません。設計の責任を最終的にとるべき建築士の責任がはっきりしていません。 名義貸しの問題は、業務の独占の線引きが明確とはいえません。 議員証言法については、本人が故意ではないと言っています。 議員証言法についてはともかく、耐震偽装の問題と名義貸しの問題は、建築士制度にとどまらず、建築システムの根幹にかかわる問題です。判断が、今後の指針になるだけに慎重である必要があります。 建築関連の法律の体系は、整備が充分でないように思われます。一審の判断が、本当に妥当な解釈に基づいているかは議論の余地があると思われます。設計という業務の実情や実態という点からも妥当といえる判断が求められていると思います。 法改正も進められていますが、責任については曖昧なままで、無責任な体制に無責任な体制を積み重ねているだけのように思われます。 控訴では、無責任な仕組みしかないという異常な事態について、あらためて検証することができるのではないかと私は再度期待します。 判決を不服として控訴するということを、私はけしからんとは思いません。元建築士の態度や心構えが問題になりましたが、そういう部分より、もっと重視しなくてはならない問題があると思います。
by gskay
| 2007-01-10 21:27
| 真相 構図 処分
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耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
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