「改革の影の部分」批判
問題は、政策の実務を担う行政組織、とりわけ官僚がダメだという点にこそあります。行政組織がまともであれば、高尚な議論にも意味があります。しかし、現状は、高尚な議論が何かの改善につながるというより、上滑りになり、目を逸らすことにつながるだけではないかと思います。
小泉改革以来の改革路線の影の部分を取り上げて、改革が批判されています。経済政策やその理念への批判です。その批判の内容をみると、高尚すぎると思います。そもそも、改革の方も、その拠り所についての議論は、高尚すぎますが……。 「規制緩和」、「小さな政府」、「官から民へ」、「新自由主義」、「市場経済」……。 そうしたことをめぐる議論が、高尚になりすぎていて、逆に現状からかけ離れて、陳腐になっています。 どんな理念や根拠であれ、それを実現に向かわせる仕組みがダメなら、空論であり戯れ言に堕してしまいます。 「改革の影の部分」への議論も、理念や根拠の部分でどんなに高尚な議論が行われようと無駄です。 それは、耐震偽装関連の議論にも共通する問題点です。 改革に好意的な立場も、批判的な立場も、そんな議論に熱中していないで、まず、行政組織、とりわけ官僚組織を何とかしなくてはいけません。 新しい総理大臣は、何を考えているのかはっきりしない総理大臣ですが、上滑りになりがちな高尚な議論は沈静化するのかもしれません。その分、しっかりと、目先にあるはずの官僚組織の問題に対処して行く可能性も期待できます。逆に、全く、官僚組織に手を加えることはないかもしれませんが……。
by gskay
| 2007-09-28 21:26
| 政治と役所と業界
|
耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
以前の記事 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 うちの部屋 検索 カテゴリ その他のジャンル ファン 記事ランキング ブログジャンル 画像一覧 |
ファン申請 |
||