五十歩百歩
今回の問題への対応で、都知事の当初の対応は、法令の範囲内で適切であったと思います。また、国の方針にあわせて変更している点についても、妥当であると思います。
地方分権を進める上で、しっかりと発言していくことは大切だと思います。 関係ないことですが、都の仕組みと、国の仕組みは大きく異なります。 都には、国のようなキャリア制度はありません。入都すると、普通の主事からスタートして、テストによって、主任になり、係長になり、課長へと昇進して行きます。国のキャリア制度に比べていいところもあれば、悪いところもあるようです。 人材の登用や勉強の動機付けという意味ではプラスです。しかし、試験勉強に頑張りすぎる人が出てしまうと言う難点があります。 国のように若いときからリーダーとして育てるのと、都のように試験でふるいわけながらリーダーを選び育てるという方法のどちらがいいか決めるのは難しいと思います。 私は、都の仕組みに親しみがわきます。 都の仕組みは、高学歴化や今後の定年延長などに対応しやすいのではないかと考えているからです。国の仕組みは、22歳に新卒として採用された時点で、ある程度定まってしまいます。定年の延長にも配慮していないから、天下りが人事の仕組みとして重要になってしまうのではないかと考えています。都にも、天下りはありますから漠然とした印象ですが。 ところで、都でも、「官から民へ」の流れが進んでいます。 民間に委託することで、コストがはっきりしたかもしれませんが、必ずしも、効率化したり、柔軟で現実的になったという印象はありません。 民間に委託されても、最終的な決断は、役所の会議です。その会議を行う役所の担当者が、現場を知らなくなってきたという印象があります。 民間委託以前より、工夫や改善が難しくなりました。硬直化し非現実的になっているような気がします。民間委託によって、期待された効果があったかどうか疑問に思っているところです。 民間委託にあたっては、現場のことを把握することができる役所の担当者が必須であろうと思います。委託の受け皿になる民間団体の能力が問われることが多いようですが、問題は役所の中にもあると思います。 都知事は、今回の事件について、国の管理の杜撰さを指摘しているそうです。 五十歩百歩にならないように、頑張ってほしいと思います。 追記 1日放っておいたら、コメントがすごいことになっていて驚きました。いろいろな立場のいろいろな考えの方がいるようです。これまで、たまに、エントリの本文に関連するコメントについてこたえてきましたが、当分は、処理能力が不十分で、そんな余裕はなさそうです。私がしっかりしないと、エントリの本文という表紙がついたスレッドになってしまうことがわかりました。最低限、不適切な表現の含まれるコメントは削除すべきかもしれませんが、そこまで、なかなか目が届きません。おいおい手がけますが、自覚が有る方は、自分で削除して下さい。
by gskay
| 2005-12-08 17:43
| 政治と役所と業界
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耐震偽装発覚から、5年。建て替えが再開発事業としてすすめられています。
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